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アルバルク東京、新潟に競り勝つ 残り20秒で逆転

終盤にオフェンスリバウンドからの得点やボールを奪うプレーからの得点で勝利を引き寄せたライアン・ロシター選手(左)

終盤にオフェンスリバウンドからの得点やボールを奪うプレーからの得点で勝利を引き寄せたライアン・ロシター選手(左)

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 Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)が10月27日、新潟アルビレックスBB(同、新潟)と戦い79-78で競り勝った。

チームハイの22得点をマークしたアレックス・カーク選手

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 ビハインドを追う時間帯が長かったが、残り20秒で逆転し勝利したこの日。勝利を引き寄せたのはライアン・ロシター選手。残り23秒で1点を追う展開で新潟の攻撃。A東京はフルコートでディフェンスしていたなか、ロシター選手がマークする選手がボールを運んでいたが、ロシター選手は「まずボールを狙って、ファウルをせずにスチール(ボールを奪うプレー)しようと思い切って勝負をかけた」と、手を伸ばしボールを弾くことに成功するとそのままスコアし、土壇場で逆転した。ロシター選手は「思い描いた通りになった。本当にうれかった」と振り返った。

 試合の立ち上がりはアレックス・カーク選手を中心に得点を重ねていくが、ミスやリバウンドから速攻を出され、一時7点のビハインドを負い早々にタイムアウトを要求。その後も3分近く得点が止まり重い展開となるが、オフェンスリバウンドで粘り得点につなげ18-29で第1クオーター(Q)を終える。第2Qには、立ち上がりにセバスチャン・サイズ選手のオフェンスリバウンドからの得点で逆転すると、スクリーンを使った得意の攻撃からカーク選手が連続で得点を重ね、序盤で25-19とリードを奪う。それでも、新潟の得点を抑えきれず終盤には再びリードを許し36-40で前半を終える。

 ミスが少ないA東京ではあるが、この日は前半で7つのターンオーバーを犯した。ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)は「攻撃面で少し慌ててしまった場面があった。良いシュートで終われず、中途半端なプレーでターンオーバーになり、そこから速攻に走られ簡単なシュートを許してしまった」と振り返る。前半「少し硬かった印象だった」と言うロシター選手は、後半が始まる直前に「リラックス、楽しみながら自分たちのバスケットのスタイル、今日のゲームプラン通りに戦っていこう」と仲間に声を掛けたと言い、その言葉を受けた安藤周人選手は笑顔も見せていた。

 後半序盤、インサイドへのアタックなどから得点を重ねたA東京に対し、新潟は3ポイント(P)シュートなどアウトサイドを中心に得点を重ね一時2桁点差を付けられる。それでも、小酒部泰暉(おさかべ・たいき)選手がアシストや得点に加え、新潟のオフェンスファウルを誘発するなど攻守で貢献し55-63で最終Qを迎えると、序盤は第3Qの勢いのまま、小酒部選手がアシストや得点でチームを引っ張ったほか、ジョーダン・テイラー選手のスチールからの速攻で3点差まで詰め寄った。新潟のロスコ・アレン選手に連続得点で再び2桁リードを許すが、「負けるわけにはい、何とか取り返そう」と田中大貴選手が連続で得点を重ね、点差を詰める。残り2分17秒にカーク選手の3Pで1点差に詰め寄ると、新潟の攻撃を2回、制限時間いっぱい守り切る堅守を見せ、残り20秒で逆転に成功した。

 パヴィチェヴィッチHCは「最後まであきらめず粘り強く踏ん張った結果」と勝利を喜びつつ、「新潟のセットオフェンスは守れていたが、そのあとの1対1でかなりスコアを伸ばされた」点などをビハインドを負った原因として挙げ、「安定感のないディフェンスは今後の修正点」と振り返った。

 今月31日からは日本一を決める天皇杯(全日本バスケ)の戦いを控える。田中選手は「(B リーグになってから)天皇杯をとったことがないので、チーム一丸となっていい準備をして、優勝できるように精一杯戦いたい」と意気込んだ。

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