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渋谷区、1日最大1600回規模の新型コロナワクチン集団接種会場開設へ

新たな集団接種会場について説明する長谷部健渋谷区長

新たな集団接種会場について説明する長谷部健渋谷区長

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 渋谷区は7月、新型コロナワクチンの集団接種会場を2カ所新設する。

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 5月から65歳以上(約4万5000人)のワクチン接種を進めている渋谷区。接種は区内104カ所(6月22日現在)の個別医療機関、文化総合センター大和田やあいおいニッセイ同和損保社内(ホール)など5カ所の集団接種会場で実施。今月8日現在、1回目の接種率は75.9%、2回目は50.7%となっており、今月中に2回目も75%近くに到達すると見込んでいる。

 12歳~64歳(約16万9000人)の区民には6月中に接種券を発送し、7月8日~20日にかけて年代別に順次予約の受付、接種を始めている。希望する区民が1日でも早く接種できるよう、5月ごろから新しい集団接種会場の開設に向け動いてきたという。

 1カ所の会場は、NHKから無償提供を受けた「NHK渋谷フレンドシップシアター」(渋谷区神南2)。場所は国立代々木競技場の敷地内で、2.5次元ミュージカル劇場「AiiA 2.5Theater Tokyo」跡。8Kモニターを備える同施設は、NHKが東京オリンピック・パラリンピックのパブリックビューイングなどで利用を予定していた場所だという。もう1カ所は、住民が多いエリアに位置する「渋谷区立幡ヶ谷社会教育館」。両会場は、代官山など都内を中心に年中無休のクリニックを展開している医療法人社団ナイズが管理運営する。

 区では12歳~64歳の接種率は約70%になると見込むなか、新たな会場を設けることで10月までに、見込む数字に到達するために必要となる24万回分の接種ができる体制(ワクチンの確保含む)を整えられたという。

 NHK渋谷フレンドシップシアターの会場は、最大接種規模が1日約1600回の大型の会場となるなか「できることをつき詰めていこう」と、希望する渋谷区民への接種のめどが立った後には、区民以外の市民への接種も検討している。

 渋谷区は昼間人口が多いことが特徴でもあるなか、長谷部健渋谷区長は、在勤者や来街者などへの「ワクチン供給も務めなのでは」と話すと同時に、ワクチンを余らせないための措置にもなるとする。「年齢が下がると接種意欲が下がるというデータもある」ことから、ワクチンが余る場合、予約に空きが出た場合など「いろいろな想定をしていかないといけない」(長谷部区長)と言い、新宿区や港区など近隣の区民への接種なども都と話しながら検討するという。

 両会場予約の受付開始日は、NHK渋谷フレンドシップシアター=7月12日、渋谷区立幡ヶ谷社会教育館=7月20日。予約方法はオンライン・電話・渋谷区役所などの予約相談窓口。接種期間と時間は、同=7月19日~9月30日(8月3日まで=16時~20時、8月4日以降=10時~)、同=8月3日~9月30日(16時~20時)。接種規模=同1日最大約1600回、同=同約230回。接種するのは政府から配布されるファイザー社のワクチン。渋谷区立幡ヶ谷社会教育館は月曜休館のため、月曜は接種も休みとなる。

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