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サンロッカーズ渋谷、地区首位の宇都宮から勝利 「一丸となって戦った」

要所で3ポイントシュートを決めチームを勝利に導いたベンドラメ礼生選手

要所で3ポイントシュートを決めチームを勝利に導いたベンドラメ礼生選手

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が1月30日、宇都宮ブレックス(同、宇都宮)と戦い77-71で勝利した。

36分弱出場し19得点を挙げたジェームズ・マイケル・マカドゥ選手

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 ライアン・ケリー選手が左頬骨骨折で故障者リスト入りしたことが前日の29日に明らかになったSR渋谷。伊佐勉ヘッドコーチ(HC)は、前節で敗戦していたことに加え、「ライアンは中心選手だが(在籍する)14人のうちの1人でしかない。ライアンがいないなかで連敗して自信を無くしたら怖い」と、この試合を「大事な試合」と位置付け、選手たちには「一人一人が自分のプレーをやろう」と伝え臨んだ。一方の宇都宮も主力選手のライアン・ロシター選手らを欠いたなかでの戦いとなった。

 ケリー選手に代わり先発出場しているの、はジェームズ・マイケル・マカドゥ選手。「いつ出てもエネルギーを出すことは変わらない」と試合序盤には強みとしているオフェンスリバウンドから得点を挙げると、直後にはボールを奪うプレーから宇都宮のファウルを誘発するプレーを見せた。

 第2クオーター(Q)序盤は、山内盛久選手がスクリーンを使ったプレーからマカドゥ選手をアシストしたり、リバウンドからの速攻に前線を走っていたチャールズ・ジャクソン選手へパスをしてダンクを演出したりするなどして攻撃を組み立てる。約2分間、宇都宮の得点を抑え、宇都宮のミスが続き、SR渋谷に「いい流れが来ていた」(伊佐HC)が、機材トラブルで20分強、試合が中断。「マイナスの影響はあったと思う」(伊佐HC)としながらも、再開直後のプレーでは、マカドゥ選手がターンでディフェンスをかわしゴール下に飛び込んだところにジャクソン選手がパスを出し、アリウープダンクで得点し良いリスタートを切る。マカドゥ選手はそのプレーを、「コーチがデザインしたプレーだったが、CJ(=ジャクソン選手)が良いパスをくれた」と振り返る。同Q後半は競り合いとなるが逆転は許さず、終盤にはベンドラメ礼生選手がディフェンスの裏をかき空いていたゴール下に飛び込んだのに合わせ、山内選手がパスを通し得点するなどし39-34で前半を折り返した。

 第3Q序盤は宇都宮の堅守に得点が伸び悩むが、好守からのオフェンスでベンドラメ選手が3Pシュートを沈めると、次の攻撃ではノールックでジャクソン選手へパスしバスケットカウント(得点+フリースロー)を演出。ジャクソン選手はフリースローも沈め一時10点のリードを奪った。最終Qは宇都宮がLJ・ピーク選手を中心に得点を重ね、66-66の同点オフィシャルタイムアウトを迎えた。シュートを決めきれない攻撃が続くなか、マカドゥ選手が「(ジェフ・)ギブス選手がアタックしてくると予想していたので、思い切って前に出て」オフェンスファウルを誘発。直後のオフェンスでは宇都宮の選手を自身の体で抑え込み、渡辺竜之佑選手がシュートを打つコースを作った。3点リードで迎えた残り45.9秒、宇都宮のディフェンスがスイッチし、ビッグマンがマークに付いたミスマッチを生かしベンドラメ選手が3Pを沈め、点差を広げることに成功。ベンドラメ選手は「(スイッチは)予想はしていなかった」と言うが、攻撃時間が10秒ほど残っていたことから「時間をじっくり使って攻めよう」と冷静な判断ができたという。

 伊佐HCはこの日、ジャクソン選手、マカドゥ選手を35分以上出場させたが、「そうしてでも勝たないといけなかったので、勝てて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 ケリー選手がいないなか、チームスローガンの「結-FIGHT AS ONE-が支えになっている」と話したマカドゥ選手は「今日の試合は一丸となって戦い抜き勝ち取った」と勝利を喜んだ。

 両チームは31日も同所で戦う。ジャクソン選手とマカドゥ選手に疲労が残ると考えられることから、伊佐HCは「野口、八村を混ぜながらディフェンスを工夫して、40分間丁寧にプレーしたい」と話す。

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