Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR)のベンドラメ礼生選手、ジョシュ・ホーキンソン選手の両キャプテンや、マスコット・サンディーらが5月7日、長谷部健渋谷区長らを表敬訪問した。
2016(平成28)年のBリーグ開幕から、渋谷区をホームタウンとして青山学院記念館(渋谷区渋谷4)をメインのホームアリーナに活動してきたSR渋谷。来季開幕する新トップリーグ「B.プレミア」に参戦するため、来季から江東区にホームタウンを移転する。
表敬訪問では、クラブを運営するサンロッカーズ(品川区)の神田康範社長がこれまでの感謝とともに「出ていくというよりは、東京全体を盛り上げられるカルチャーになれるように舵切りをしていきたい」とあいさつ。
長谷部区長は「渋谷から応援に行きます」と応え、区内の中学生の中でバスケットボールの競技人口が最も多いことを例に、「地域で活動してもらった成果。影響は大きい」と話した。「一時の散歩に出ていると思っている。ありがとうという思いや寂しさと、いずれ戻っておいでねという思い」と心境を明かした。
B.プレミアに参入するためには、VIPルームなどを擁する5000人以上を収容するホームアリーナが必要だったが、青山学院記念館では条件が合わず、区内で確保ができなかった。長谷部区長は「世界に通ずるものを持ちたい」と、区内に新アリーナを希望。場所は、区の小中学校を建て替える「未来の学校」プロジェクトで、仮設校舎「青山キャンパス」を設置している国連大学裏手の土地を検討。都有地であることから、署名を集めるなどして都に希望を伝える予定。時期としては早くても10年以上先になる見込み。
10年後はベンドラメ選手・ホーキンソン選手共に40代前半になるが、ベンドラメ選手は「(現役に)しがみついているくらいかもしれない」と笑った。長谷部区長が「歌を歌うかもしれない」と言うと、カラオケが好きなホーキンソン選手は「アーティストとして」と笑いを誘った。ベンドラメ選手はジェスチャーで伝えたサンディーの思いを「代弁」。「サンディーはまだいると思う」と伝えた。
サンディーが2019年に取得した「渋谷区特別住民票」は、今後も有効となる。長谷部区長は「子どもたちは皆知っている。頑張っているよ」とねぎらった。サンディーの背番号「36」のユニホームは「めちゃくちゃ売れる」(神田社長)と言い、ベンドラメ選手は「(ほかの)誰かを選べないから、サンロッカーズの『36』を選んでいて、後からサンディーの背番号って気付いているから」とツッコミを入れつつ、「サンディーのファンも多いので感謝している」と話した。シーズン前の表敬訪問時には、区内にサンディーの銅像を置く計画も話題に上がっていた。
渋谷区は今後、チームが生まれた場所「マザータウン」として関係を続ける。メインのホームアリーナではホーム試合の8割を開催する必要があるが、2割は別の会場でも試合ができる。来季は区内での試合は行わないが、長谷部区長は「マザータウンデーをやってほしい」と期待を込める。続けて「ことあるごとに『渋谷区』って言ってね」と口にすると、ベンドラメ選手は「言っていきたいし、東京全体を盛り上げていきたい」と意欲を見せた。
SR渋谷に10年在籍しているベンドラメ選手は、渋谷を「プロを始めた場所なので特別な場所」と位置付ける。「旅行先や遊びに行く場所という印象が強いと思うが、自分のホームタウンとして渋谷を見ると、懐かしかったり心が温まったり、違う感じがする。シーズンが始まると帰ってきたという感じもあった」と話し、「日々変わる街で変わらないものをつくれたのは良かった。場所は変わるが、渋谷で生まれたバスケットの熱量やムーブメントは消えない。サンロッカーズというものを残せたのでは」と胸を張った。