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渡辺祐さん率いる編プロ「ドゥ・ザ・モンキー」、原宿で展示・販売イベント

「面白いと思える場所を作りたいと考えた」と話す渡辺佑さん

「面白いと思える場所を作りたいと考えた」と話す渡辺佑さん

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 原宿・明治通り沿いの「トーキョーカルチャートbyビームス」(渋谷区神宮前3、TEL 03-3470-3251)で現在、編集プロダクション「ドゥ・ザ・モンキー」(桜丘町)の展示・販売イベント「MONKEY'S BOOKS&GROOVES~2016 YEAR OF(DO)THE MONKEY~」が開催されている。

湯村輝彦さんが描いた猿のイラストを使った顔ハメパネル

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 今年のえと「申(さる)」年に合わせて開いた同イベント。同社は、編集者でJ-WAVEのパーソナリティーなども務めている渡辺祐(たすく)さんが1989年に設立。社名は「いたずらっぽさ」を表現するため「猿(モンキー)」を取り入れ、1960年代のソウルやR&Bの楽曲に当時流行したモンキー・ダンスを促すフレーズとして使われていた「Do the Monkey」から命名した。

 店内には、三浦憲治さんが撮影した上に安齋肇さんが絵を描き、ナンシー関のハンコを押した渡辺さんの写真や、カスタムペインター倉科昌高さんが渡辺さんをイメージしてペイントしたベアブリック(1000%サイズ)などをディスプレー。渡辺さんの著書「猿のこだわり」の表紙絵になっている、イラストレーター湯村輝彦さんが描いた猿のイラストを使った顔ハメパネルも用意した。

 一角には、渡辺さんがフリーランス時代に手掛けた「VOW」シリーズをはじめ、小泉今日子さんのタレント本「裏小泉」や布袋寅泰さんの2002年ツアー「SCORPIO RISING」のパンフレット、矢野顕子さんの20周年記念ツアー「さとがえるコンサート」のパンフレット、WAHAHA本舗結成25周年公演「無駄な力」のポスターなど、同社がこれまで編集制作(または参加)した書籍類を展示し、閲覧できるようにしている。「バラバラに見えて、何となく脈略があるのが分かるのでは」と渡辺さん。

 販売するのは、渡辺さんをはじめとする同社のスタッフが収集してきた書籍やグッズ類。猿のぬいぐるみやフィギュア、猿グッズの写真集「LET’S DO THE MONKEY! 」など猿に関連するアイテムも多く取り扱っている。主な価格帯は、書籍=100円~1,000円程度、グッズ=500円~5,000円程度。Tシャツやキャップ(以上3,500円)、トートバッグ(2,500円、以上各税抜き)など、同イベントオリジナルグッズグッズも扱う。

 2月6日(16時~)には、スチャダラパー・SHINCOさんと文筆家・せきしろさん、2人と仕事をすることが多いという、同社の編集者・辛島いづみさんを招いたトークイベント「それ、ルノアールでするような余談じゃないの?」を開催する。参加料は500円。

 同イベントの裏テーマは「断捨離を考える」。渡辺さんは「ただ物を減らすのではなく、大事・好きなものを考えることで必要なものが凝縮されるのでは。自分にとってはいらない物でも誰かにとっては必要なものかもしれない。断捨離も面白がることができれば」と話す。電子書籍が台頭する中で、同社は現在も紙書籍の仕事が多く「本も同じで、モノとしての本は存在することに意味があるのでは」とも。

 渋谷にオフィスを構えるなど活動の中心が渋谷や原宿であることから同エリアを選び、カルチャーやアートを発信する側面を持つ同店での開催を決めたという。「何かを買うだけではなく、面白い・楽しいと感じてもらえる空間になっている。ポップなものが好きな方に足を運んでいただければ」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は11時~20時(最終日は18時まで)。木曜定休。入場無料。今月16日まで。期間中は可能な限り渡辺さんが在店するという。

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