リアル脱出ゲームのSCRAP、渋谷・道玄坂に実験型空間「ヒミツキチラボ」

バーカウンターなどを備える店内

バーカウンターなどを備える店内

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 渋谷・道玄坂上交差点近くに1月9日、「リアル脱出ゲーム」で知られるSCRAP(本社=京都市中京区)の実験型イベント企画スペース「ヒミツキチラボ」(渋谷区道玄坂1、TEL 03-6416-3220)がオープンした。

ビル2階に位置する「ヒミツキチラボ」

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 もともとフリーペーパーを制作していた同社(現在は休刊中)。誌面の特集にちなんだイベントを企画・実施する中で生まれたのが「リアル脱出ゲーム」。今では東京ドームや遊園地などの大型施設、海外などでも公演するほか、京都をはじめ原宿や渋谷などに常設のリアル脱出ゲーム拠点を構えるなど広がりを見せている。

 そうした中、リアル脱出ゲームのみならず、「次なるムーブメント」となるイベントを生み出すため、新しいイベントを実験的に開く拠点として開いた。同エリアは、来街者やビジネスマンなど昼夜で通行する層が変わることから「新しい層に打ち出せるのでは」と判断。リアル脱出ゲームの客層は20代半ば~30代半ばが中心だが、学生などの若年層の来店も見込む。

 クラブ跡に出店した同店のフロア面積は約98平方メートル。店内は「アンティークラボラトリー」をコンセプトに仕上げた。天井からはミラーボールをつるすほか、ステージ、バカウンターを設置。壁面には実験室を想起させる装飾物をディスプレーしている。収容人数は50~60人ほど(公演内容により異なる)。

 現在決まっているイベントは、試験官に見つからない程度でカンニングを認めるという「ガチンコ対決!大人のセンター試験バトル」(今月21日)、金ではなく自分の持っている知識・技術を懸ける「秘密のカジノへようこそ」(同28日)など。一部リアル脱出ゲームも開くが、「普段とは異なるシステム」を試していくという。今後は週に4本ほどのイベントを開いていく予定。

 同店では、同社がプロデュースする「パズルガールズ」がスタッフとして働く。同グループは、謎を作ったりイベントを企画したりするほか、歌も歌う女性グループ。現在のメンバーは10人。同所では同グループのライブも開く。

 同社ディレクターで同ラボ「室長」の吉村さおりさんは「仕事帰りや飲んだ後などフラッと遊びに来ていただいて、楽しんだり、いつもと違う自分になれたり、皆さんが活力を得て帰れる場所になれば」とし、「たくさん企画して、ラボを飛び出して世界中で楽しんでもらえるイベントを見つけていきたい」と意欲を見せる。

 営業時間や参加料などは公演内容により異なる。

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