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バスキュールとパーティーが次世代クリエーターの育成スクール「BAPA」

BAPAにちなみ、ジャイアンツ原辰徳監督の背番号「88」のユニホームに身を包んだ伊藤直樹さん(左)、朴正義さん(右)

BAPAにちなみ、ジャイアンツ原辰徳監督の背番号「88」のユニホームに身を包んだ伊藤直樹さん(左)、朴正義さん(右)

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 広告やデジタルコンテンツなどの制作を手掛ける「バスキュール」(港区)と「パーティー」(渋谷区猿楽町)の両社は12月26日、来年3月中旬に開校するクリエーティブスクール「Both Art and Programming Academy(BAPA)」の説明会を渋谷ヒカリエ(渋谷2)で開いた。

ほぼ満席のスクール説明会の様子

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 デザインとプログラミングの両方のスキルを兼ね備える次世代クリエーターの育成を目指す同スクール。バスキュール社長の朴正義さんやパーティーCEOの伊藤直樹さんをはじめ、両社に在籍するクリエーターや内外で活躍するクリエーターを講師として迎え、理論と実践を組み合わせた授業を中心に展開していく。

 学校立ち上げのきっかけは「ちょうど1 年前に伊藤さんと飲んだとき、優秀な人材を集めるよりも育てた方が早いという話で意気投合し、いつか学校をやりたいねと話していたことから」と朴さん。伊藤さんは「『ART&COPY』から『ART&CODE』へのニーズが高まっており、それを2人組ではなく、1人でできたらもっと表現の可能性が広がるのでは」と話す。さらに、「文系・理系と分かれている教育システムがおかしい。私も文系だったので数学や物理が苦手だが、日本の教育が抱える問題をBAPAが埋められたら」と熱い思いを掲げる。

 説明会には学生らを中心に100人近くの受講希望者が参加。当日は、スクール概要や全10回のカリキュラムの内容を発表した。受験条件は29歳以下の学生・社会人で、定員は30人。バスキュール(神谷町)、パーティー(代官山)を交互に教室として使いながら、2014年3月中旬から3カ月間にわたり隔週水曜日の19時~21時に授業を行う。カリキュラムはグループワークを基本とし、企画作りからテクニカルディレクション、デザイン・プログラミング、フィジカルコンピューティングなど、卒業制作に向けてアイデアを徐々に具現化していく。6月末ごろに渋谷ヒカリエ卒業制作展を予定。

 併せて、「卵を描いて、その卵を動かしてください」という選考課題も発表した。講師の一人であるパーティーの中村洋基さんは「なるべくお題は簡易なものにし、人によって作り方が異なるだろうものを選んだ。卵を描くのは子どもでもできるが、その表現はデバイスやプログラミング、アートなどさまざまなため、どんな作品が出てくるか楽しみ」と意図を明かした。「恥部が見え隠れし人にさらけ出している作品はかっこいい。そんな作品を待っている」と伊藤さん。

 最後に朴さんは「僕らは天才に機会を与えて開花させたい。自分に自信を持つ人たちが来て化学反応を起こし、どこまでジャンプできるか確かめてほしい」と次世代のクリエーターの出現に期待を寄せた。

 授業料は8万8,000円、優秀な学生は特待生制度を設けて受講料を免除するという。入試課題の提出期限は2014年1月31日。合格発表は2月下旬を予定する。

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