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現代美術家・会田誠さんを追った実録映画、ユーロスペースで公開へ

会田誠さんの制作活動や家族との交流などを追った「駄作の中にだけ俺がいる」より©ザ・ファクトリー

会田誠さんの制作活動や家族との交流などを追った「駄作の中にだけ俺がいる」より©ザ・ファクトリー

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 渋谷・円山町のミニシアター「ユーロスペース」(渋谷区円山町、TEL 03-3461-0212)で11月10日から、現代美術家・会田誠さんのドキュメンタリー映画「駄作の中にだけ俺がいる」がレイトショー公開される。

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 1965(昭和40)年新潟生まれの会田さん。絵や写真、映像、立体、漫画、パフォーマンスなどさまざまな手法・スタイルでアートを制作。「少女趣味(ロリコン)」「エログロ」などと評される作品を多く発表しているほか、近年は「メッセージ性のある」作品にも挑んでいる。ミヅマアートギャラリー(新宿区)での個展を中心に、ヨーロッパやアメリカなど海外でも展覧会を開催。森美術館(港区)では今月17日から、初の大規模個展「会田誠展:天才でごめんなさい」(2013年3月31日まで)を開く。

 同作では、サラリーマンの死体の山が続く「灰色の山」という作品を中心に、2009年7月~2010年5月の個展開催まで国内各地と北京での創作活動に密着。そのほか、同じ現代美術家で妻の岡田裕子さんと長男・寅次郎くんとの交流のエピソードでは夫・父としての素顔にも迫った。

 メガホンをとったのは1951(昭和26)年広島生まれの渡辺正悟監督。民法やNHK-BSなどテレビを中心にドキュメンタリー番組を手掛けている。「現代美術家は何を動機に作品を描いているのだろうか?」という疑問から同作を製作したという渡辺監督。「テレビメディアと異なり、言葉による意味や説明を極力排して、感じてもらうことを第一義に考えた」とし、「取材中、一貫して彼(=会田さん)は一度もわれわれに注文を付けなかった。時にかっこ悪いとわかっていても、ありのままを見せてくれた」と振り返る。

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