気鋭画家・田中麻記子さんが新作展-油彩で「空気の調律」表現

「ROSE DANCE」(2009年、油彩、キャンバス)©Makiko Tanaka Courtesy of Yumiko Chiba Associates

「ROSE DANCE」(2009年、油彩、キャンバス)©Makiko Tanaka Courtesy of Yumiko Chiba Associates

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 「hpgrp GALLERY東京」(渋谷区神宮前5、TEL 03-3406-0032)は5月8日より、画家・田中麻記子さんの新作展「rose tuning」を開催している。

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 1975年、東京生まれの田中さんは、女子美術大学附属高校・短期大学の服飾デザイン科を卒業。在学中から壁画や音楽イベント会場内の装飾、レコードジャケットカバーなどのアートワークを手掛け、グループ展などに参加。2000年には渋谷「ギャラリー・ルデコ」(渋谷3)で初の個展を開催し、都内を中心に作品を発表し続けてきた。

 今年は、「第12回岡本太郎現代芸術賞」に入選。白い背景に鉛筆や水彩で繊細に描き出す幻想的な作品の一方で、昨年同ギャラリーで開いた個展では「気配」をテーマに力強いタッチの油彩を披露。同展では、メーンテーマの「turning=調律」を、豊かな色彩で表現した。

 前シリーズで用いた「渦」「火山」などのモチーフに対し、画面全体で空気の色や動きをとらえた新作は、絵具の質感や絵筆の動きによる力強さに加え、象徴的に取り入れたローズカラーと周辺色との繊細なバランスが奥深い印象に。「空気の軌跡が二次元の彫刻、になりますように」(田中さん)と、独自の世界観で「ローズ色の調律」を表した。

 開催時間は11時~20時。入場無料。今月31日まで。

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