表参道でブロンズ彫刻家伊藤一洋さん新作展-「非現実的な塊感」主張

伊藤一洋さんの過去の作品

伊藤一洋さんの過去の作品

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 「hpgrp Gallery東京」(渋谷区神宮前5、TEL 03-3406-0032)で11月26日、ブロンズを素材に作品を制作する彫刻家、伊藤一洋さんの新作展「The baby can dance, phantom cry」が始まる。

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 1972年、福岡県生まれの伊藤さんは、武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科で金属の鋳造を学んだ後、1999年からブロンズ彫刻による個展やグループ展を始めた。山岸鋳金工房(武蔵村山市)でさまざまなブロンズ像の制作やメンテナンスなどを行う傍ら、アーティストとして活動を行っている。

 作品は、ブロンズ鋳物製品や彫像などが出来上がる過程で生まれる湯口(溶けたブロンズを注ぎ込む口)と湯道(溶けたブロンズが流れる通路)を溶接で組み合わせ、さらに削り、磨き続け、生物や植物を連想させるような作品に仕上げているのが特徴。約1,000度で一度溶けたブロンズが、ゆっくりと凝固していく過程で作り出す黒く荒いテクスチャーや、顔が映るまで磨き込まれた金色の表面が「非現実的な塊感を主張する」(同ギャラリー)という。

 同展では、新作を含む11点を展示・販売する。

 営業時間は11時~20時。入場無料。来年1月5日まで。

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