カフェ・カンパニー、渋谷に屋上テラス付き「カフェ」オフィス

社内の様子(写真)。スタッフは自席を持たず、毎日自由な席で作業できるという

社内の様子(写真)。スタッフは自席を持たず、毎日自由な席で作業できるという

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 木目調のインテリアや観葉植物がいたる箇所に置かれ、会議室の大きな窓からは外の景色を一望、屋上のウッドテラスに出ると新鮮な空気をいつでも吸うことができる「カフェ」さながらのオフィスが、渋谷にお目見えした。

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 「SUS」「WIRED CAFE」などの飲食店経営やカフェプロデュース業などを手がけるカフェ・カンパニー(渋谷区渋谷1)は11月15日、「オフィスのカフェ化」を目指す自社事業の一環として、今年9月から稼働してきた渋谷・新オフィスを関係者らに公開した。オフィスは直営複合カフェ「Shibuya Universal Society(シブヤユニバーサルソサエティ=SUS)」(渋谷区渋谷1)が入居するビルの最上階にオープン。社員は自席を持たず、ゾーンごとに各区画のコンセプトを分けるなどアイデア満載の自社拠点を実現させた。

 2001年6月の会社設立(旧社名「コミュニティ・アンド・ストアーズ」のちに社名変更)後、直営1号店として渋谷・東横線高架下に複合カフェ「Shibuya Underpass Society(シブヤアンダーパスソサエティ=SUS)」を開いた同社は、創業以来、「渋谷」の地にこだわってきた。2004年には、自社で企画にも携わった大型コンバージョン物件「Lattice青山」(港区南青山1)内に本社機能を移したが、このほかでは常に渋谷エリアに本社を構えてきた。

 楠本修二郎社長は、創業の地でもある渋谷について「渋谷はチャレンジャーを応援する風土が根付いている街」と話す。2005年に閉店したシブヤアンダーパスソサエティ(SUS)のコンセプトを受け継ぐ新拠点として、昨年11月には再び渋谷の地に「SUS」=シブヤユニバーサルソサエティを出店。店名にも入れた「ユニバーサル」の言葉には、創業当時の渋谷から「世界に向けて情報発信できる都市に成長した」(楠本社長)渋谷エリアへの期待も込めたという。

 新生SUSの上階、7階に移転したオフィスは「自分たちもSUSの一部になって情報発信の一端を担いたい」(同社長)との思いから開いた。「発想するオフィス」へのリノベーションを掲げ、人が行き交う活気のあるオフィスを目指す。社内では、設計・経理などの担当者を除き、スタッフは各自の席を持たず、毎日違う場所で作業する。レセプションゾーンやスタッフ同士のコミュニケーションゾーン、ミーティングや報告会にも使えるプレゼンゾーンなど、用途別に使い分けられる各ゾーンに加え、天気のいい日は屋上テラスでも作業できるという。

 同社では今後、「リスペクト」(カフェ)、「クックコープ」(書店)、「セコ」(ラウンジ)から成るSUSとともに、新本社を自社のプレゼンテーションの場としてアピールしていきたい考え。

 なお、旧本社があった「Lattice青山」地下1階はオフィステナント向けのレンタルスペースとしてリニューアルし、現在は他企業が入居している。

本社屋上にあるウッドテラスの様子(関連画像)カフェ・カンパニー渋谷の複合カフェ「SUS」が復活-書店・ラウンジも(シブヤ経済新聞)

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