首都高、直径13メートルの巨大シールドマシンを初公開

3分間に25センチメートルのペースでジャッキダウンされる約2,100トンの巨大シールドマシン

3分間に25センチメートルのペースでジャッキダウンされる約2,100トンの巨大シールドマシン

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 首都高速は11月15日午後、2009年度の完成・開通を目指して建設中の首都高速中央環状線大橋ジャンクションの工事現場(目黒区大橋1)で、巨大シールドマシンを初公開した。

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 上下2本縦並びのシールドトンネル(中央環状線内回り・外回り)を1台のシールドマシンで掘削するために、1年をかけて上段をくりぬいてきた外径約13メートルの巨大シールドマシンを立杭下部に垂直降下させ、さらにUターン(180度回転)させて、今度は下段をくりぬく工事に取りかかる。

 この日は、400トン油圧ジャッキ14台を駆使して前日にいったん9メートル持ち上げられた重量約2,100トンの巨大シールドマシンを、23メートル垂直移動させるジャッキダウン工事が行われた。作業は、つかみ替え作業を含め3分間に25センチメートルのペースで進められた。道路掘削のために巨大シールドマシンをジャッキダウンする工事は「世界初」だという。

 首都高は、首都高速中央環状線のうち、新宿線と池袋線を結ぶ「山手トンネル」(延長6.7km区間)の一部を今年12月22日に開通する。2009年度の西新宿ジャンクション~大橋ジャンクションの開通で「山手トンネル」が全通すると、迂回(うかい)のための都心環状線への流入が分散され、渋滞緩和だけでなくCO2削減にもつながる。

 首都高速中央環状線と首都高3号線をつなげる大橋ジャンクションは巨大な楕円(だえん)形(約175メートル×約130メートル)の構造物となり、面積では国立競技場のグラウンドとほぼ同じ大きさになる。高低差のある中央環状線の地下トンネルと首都高3号線は、覆蓋化されたループ状の道路を約2周(約800メートル)してそれぞれにつながる仕組み。ループ状の構造物の屋上は、完成時に緑化が計画されている。

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