エキサイト、スカイプと業務提携-通話ソフト生かし事業拡大へ

会見に出席したスカイプ社のスコット・バグビー・グローバルマーケット戦略担当重役(左)と、エキサイトの山村幸広社長(右)

会見に出席したスカイプ社のスコット・バグビー・グローバルマーケット戦略担当重役(左)と、エキサイトの山村幸広社長(右)

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 エキサイト(渋谷区恵比寿4)は11月15日、ラ・フェンテ代官山(猿楽町)内で会見を開き、無料コミュニケーションソフト「Skype」を提供するスカイプ・テクノロジーズ S.A.(本社=ルクセンブルグ)と業務提携すると発表した。スカイプ社は2004年よりライブドアと包括提携を結んでいたが、同提携を来年1月までに終了。今後ソフトウェア配布やポータルへの機能提供などで、エキサイトと共同で事業展開を進めていく方針を明らかにした。

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 同日中に、自社ポータル「エキサイト」内に専用ウェブサイト「エキサイト&Skype」を開設、エキサイトコンテンツとも連動した相互ブランディング・クライアントソフト「エキサイトSkype」(Windows版)のダウンロードサービスを開始した。会見で両社は、互いに競合する点がないことやあらゆるサービスで連携できる可能性について触れ、両社にとって大きなシナジー効果を見込める友好的な提携であることを強調した。

 提供を始めた相互ソフト「エキサイトSkype」は、エキサイト専用のクライアントソフト。オリジナル版Skypeと同等の機能を持つため、バージョンアップも可能で、すでにβ版が提供されている最新版「Skype 3.6」とも近日中に連動する予定。相互ソフトでは、エキサイト内のニュース記事一覧や検索機能などエキサイト専用のブラウザータブを設けたのが特徴で、アップル版も近日公開予定。

 エキサイトはSkypeの機能を活用し、各種サービスとの連携を進めていく。同社の公式コミュニケーションツールとして「エキサイトSkype」を提供し、今後はブログなどに張り付けて利用する機能や、インスタントメッセージ機能を順次追加し、占いやカウンセリングなど既存サービスとの連携も強化していく。

 具体的には、エキサイトブログに専用モジュールを組み込み、Skypeユーザー同士で通話やビデオメッセージなどを公開できるようにするほか、有料通話サービス「SkypePrime」を活用し、時間単位での有料課金サービスを展開。オープンチャットも公開し、サイト内ではSkype関連ハードウエアなどのネット販売も展開する。すでに提携している英WiFi(無線LAN)サービス「FON」とのシナジー効果も見込む。

 提携では、カスタマーサポートを強化。サポートセンターはエキサイトの既存サポートセンターで賄い、専門的な知識が必要なものに関してはスカイプ社とシェアしていくという。

 Skypeは2003年にサービスを開始。インターネットを通じて無料で音声通話やビデオメッセージなどが楽しめるソフトが世界中で人気を呼び、サービス開始とほぼ同時に公開された日本語版の利用者数は現在、500万人を超える。Skypeユーザー同士の通話は基本無料だが、有料サービス「SkypeOut」では固定電話や携帯電話との通話も安価で利用できる。

エキサイト&Skypeエキサイトと伊藤忠、英「FON」に出資(シブヤ経済新聞)

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