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表参道ヒルズに23店舗一斉オープン ファッション中心に図書室なども

四季を表す演出をするリニューアルした外壁照明。写真は10周年記念の桜をイメージしたコンテンツ

四季を表す演出をするリニューアルした外壁照明。写真は10周年記念の桜をイメージしたコンテンツ

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 開業10周年を機に大規模な改装を進めている表参道ヒルズ(渋谷区神宮前4)に3月18日、23店舗がオープンした。

渋谷に次ぐ2店舗めとなる「森の図書室」

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 2006年の開業以来最大規模のリニューアルとなる今回、エリアの特性に合わせて「世界的発信力のある」ファッションブランドを中心に、全体の4割以上に当たる41店舗(新店舗33店舗、移転・改装8店舗)を刷新している。

 同日オープンしたファッションテナントは、パリコレブランド「kolor」のデザイナー阿部潤一さんがテーマに左右されず「自由な服作り」をしている「kolor BEACON」のフルラインアップがそろう初の専門店で旗艦店、関東初出店となるジュエリーブランド「quarant’otto」、山本耀司さんをクリエーティブ・ディレクターに迎えたアディダスのスポーツファッションブランド「Y-3」の旗艦店など。2010年にNYのトランクショーから始まった日本発ジュエリーブランド「Hirotaka」は、初のブライダルラインも展開する旗艦店を出店。キッズファッションフロアには、米シューズ「AKID」や東京のメンズブランド「SUPERTHANKS」のキッズラインなど国内外から「大人服のトレンドをそのまま子ども服に落とし込んでいる」ブランドを中心にそろえる「PICSUSS THE STORE」がオープンした。

 表参道に面した路面区画には、仏ハイジュエリー「BOUCHERON」と仏「メゾン マルジェラ」の別コレクション「MM6 Maison Margiela」の日本初旗艦店。エムエム6は、壁面のダマスク柄のフロッキープリントやバーチウッドパネルなどをアクセントにした「コンテンポラリーな空間」で、今季のコレクションやシューズ、アクセサリー、バッグコレクションをフルラインアップ。オープン記念として今月26日まで、館内吹き抜け大階段でデジタルインスタレーションを行っている。

 そのほかのカテゴリーでは、スクールなども開くフラワーショップ「DILIGENCE PARLOUR(ディリジェンスパーラー)」の旗艦店、国内初のメーキャップカウンターを備える英ロンドン発オーガニックビューティーブランド「The Organic Pharmacy」旗艦店、デポジットで誰でも本を借りられて書籍に出てくる料理をイメージしたフードなどが食べられる「森の図書室」、ギャラリー「ROCKET」もオープンした。

 同時に、開業時の全体照明を監修したライティングデザイナー内原智史さんが、約250メートルにわたるファサードの外壁照明もリニューアル。ガラス面に加えて縦ラインのLEDを新たに取り付け、四季を色で表現する「シーズナルコンテンツ」で演出。季節や催事に合わせた演出として10周年限定コンテンツで桜をイメージしたコンテンツを4月3日まで点灯する。

 前日の17日には10周年記念イベントとして、本館吹き抜け大階段で同館地下1階にオープンした「メゾン ミハラヤスヒロ」で取り扱う「Modified(モディファイド)MIHARA YASUHIRO」のファッションショーを実施。モデルで女優の菜々緒さんがランウェーに花を添えた。

 同館廣田智久館長は、かねてカフェ文化が根付いている街であることや神宮前交差点に存在した「セントラルアパート」(現・東急プラザ表参道原宿)などを例に、「新しいものを生み出す文化が街の原動力。品ぞろえや接客など含め、常に新しいことをやっていかなくてはいけない宿命にある」と話す。ギャラリーや図書室の誘致したことで「買い物をせずとも人が集まり、コミュニケーションやつながりが生まれる場所になれば」と期待を込める。

 数字は公表していないが、同館は表参道のイルミネーションが再点灯したり、ファッションイベント「FASHION’S NIGHT OUT」が始まったりした2009年以降、来館客数・売り上げともに右肩上がりで、本年度は来館客の10~15%程度が外国人旅行客だという。

 リニューアルは7月上旬までを予定。営業時間は、ショッピング・サービス=11時~21時(日曜は20時まで)、レストラン=11時~23時30分(同22時30分まで)、カフェ=11時~22時30分(同21時30分)。外壁照明の点灯時間は、17時~24時50分(日曜・祝日は24時30分まで、4月3日までは23時まで)。

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