東京デザイナーズウィーク出展アンドロイドを原宿系のファッションに

原宿で購入したアイテムに着せ替えたアンドロイド「ASUNA」

原宿で購入したアイテムに着せ替えたアンドロイド「ASUNA」

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 外苑前を中心に開催されているデザインイベント「東京デザイナーズウィーク(以下TDW)2014」内の「スーパーロボット展」で、アンドロイド「ASUNA(アスナ)」の着せ替え計画が行われた。

着せ替える前のASUNA

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 ロボットクリエーター14組が出展する同展。アスナは、エーラボ(千代田区)が開発した人間そっくりな外観の女の子のアンドロイドで、同展の「受付嬢」を務めている。普段は、イベントなどに合わせ同社のメンバーが服を選んでいるというが、同イベント中は、白のカットソーに黒いカーディガンを羽織り、下は黒のパンツスタイル。

 男性目線で選ばれたそのファションから、「かわいい服を着せてあげたい」という同展キュレーター岡田智博さんの思いから着せ替えを計画。同じく同展に出展している、ファッションと機械の合体を目指し活動する「きゅんくん」(20)と、「ペンギンロボット」を作っている工房「TRYBOTS」の代表で慶応義塾大学環境情報学部1年近藤那央さん(18)の女性2人を見立て役として選んだ。

 買い物に選んだのは、会場からほど近い原宿。2人は予算1万5,000円を片手に、竹下通りや裏原エリア・キャットストリートの古着店などで、シマウマの姿をフロントにあしらった赤いニットやパステルグリーンのスカート、カラフルなブラウス、パッチンピン、ネックレスなどを購入。普段「ゴスっぽい服装が多い」こともあり、鮮やかな色を選んだ。店を回っているうちに「どんどん着せたいものが出てきた」(近藤さん)。

 今までは、「『ロボットはこういうのを着るよね』という服だらけ」(きゅんくん)で、「そういうのって違和感があって、やっぱりロボットかと思ってしまっていた」(近藤さん)という。きゅんくんは「私たちが感じる普通の服装の方が、アンドロイドなのかかわいい(人間の)女の子なのか分からなくなって良い」と言い、近藤さんも「服装が似合うとドキドキしてくる」と話した。「海外に出るときは着物も着せてあげたい」「髪型も変えたい」と、2人の欲求はまだまだ収まりそうになかった。

 岡田さんも「アンドロイドのファッションを見て服を選んで着せてあげたいなんて言うような状況は世界で初めてだと思う」と振り返った。

 TDWの開催時間は11時~21時(最終日は20時まで)。当日チケットは、大人=3,000円、大学生=2,000円、高校生=1,500円、中学生=1,000円ほか。11月3日まで。

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