特集

10代のワイドショー露出時間ランキングは
福原愛・宮里藍がワンツー・フィニッシュ!

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■スポーツ界は「アイちゃん」の年-10代がスポーツ界を活性化!?

サンケイスポーツ新聞の運動部長である福本さんに、今年1年を振り返って、スポーツ界で活躍した10代について話を聞いた。「やはり1番は、何と言っても女子ゴルフの宮里藍さん(19歳)でしょう。賞金ランクは2位だったものの、年間で5勝、10代初の賞金1億円という成績は群を抜いた活躍ぶり」という。昨年プロに転向し、今年は実質1年目だったにもかかわらず、堂々の成績を残した宮里さん。これまであまり人気のなかった女子ゴルフ界も、「藍ちゃん」の出現で人気が急上昇した。福本さんは「宮里さんは実力があるだけでなく、かわいいし、礼儀正しい。ギャラリーの集客動員から言っても、女子ゴルフ界が男子ゴルフ界に人気の面で勝ったのは『藍ちゃん』効果のおかげでは」と加えた。

福本さんが次に名前を挙げたのは、卓球の「愛ちゃん」こと福原愛選手(16歳・ミキハウスJSC)。「オリンピック出場時は15歳で惜しくもベスト16止まりだったが、『愛ちゃん』は皆が応援していたし、テレビ視聴率も高かった。そういった意味では、『愛ちゃん』は話題の金メダル」と福本さんは評する。今年のオリンピックはメダル総数37個、うち金メダルは16個という史上最高のメダル獲得数だったが、メダルだけが活躍の結果だとは言い切れない。試合中の「愛ちゃん」の掛け声が「ター」か「サー」か、という話題が持ち上がったように、愛ちゃん人気はオリンピックが終わってからも続いている。福本さんは「10代ではないが、水泳800メートル自由形で金メダルを獲得した柴田亜衣さん(22歳)や、バレーボールの大友愛さん(22歳)などと一緒に、今年のスポーツ界は『アイちゃんの年』と言われた。そのうち10代である宮里さんや福原さんは、文句なしに今年活躍した10代の代表と言える」と言う。

一方、男性スポーツ選手はどうなのだろうか。「今年の前半にフィーバーしたのは、サッカーの平山相太選手(19歳)。後半、オリンピックではダメだったが、彼は将来必ず出てくる注目度の高い選手」と福本さん。身長190センチという長身の平山選手は、スケールが大きく決定力のあるフォワードとして将来に期待されている。また、福本さんは「先物買いという意味では、阪神タイガースにドラフト指名された辻本賢人投手(15歳)。とくに大阪では、現在かなりフィーバーしている」と付け加える。ドラフト指名選手としては史上最年少の辻本さんは、母方の祖母がドイツ人のクォーターで、アメリカ留学から帰国したばかり。最速142キロを投げる逸材として、かなりの注目が集まっている。

スポーツ界で活躍する10代の特徴については、福本さんは「運動部特有の環境のせいか、皆礼儀正しい印象を受ける」と語る。しかし、一方では「早いうちから周囲にちやほやされる選手は、成功しないことも多い」と懸念する。特に野球界やサッカー界は上手くいかないことも少なくない世界で、これまで若いうちにスター扱いされたために短命で終わってしまった選手も多いそうだ。

「今年はスポーツ界全般的に、10代が多く活躍した年」と言う福本さん。10代の活躍がスポーツ界に与えた影響を聞くと、福本さんは「年上の選手にいい影響を与えているのでは」と推察する。「10代の若さで実力を持った選手が出てくると、その業界自体が息づいてくる。先輩選手も、『年下に負けてたまるか』といった良いプレッシャーを感じるのでは」と福本さんは言う。例えば女子ゴルフの賞金女王である不動裕理は、元々強い選手ではあったが、今年は「藍ちゃん」の出現で、益々、女王のプライドを感じさせる安定した戦いを見せた。今年は10代の活躍で、スポーツ界が活性化された1年であったとも言えそうだ。

サンケイスポーツ

■「困ったときの上戸彩?!」-表紙写真に出ると必ず売れる

女性週刊誌「女性自身」編集部の田邉さんに、今年活躍した10代の芸能人について話を聞いた。「やはり1番は柳楽優弥くんでしょう。あの目力と、演じているのかどうかがわからないほどリアルな演技は、かなりの存在感があった」と言う。14歳という若さの柳楽くんが、史上最年少で第57回カンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞したニュースは、日本のエンタテインメント界に大きな衝撃を与えた。田邉さんは「来年夏公開予定の映画『星になった少年』での主演も決定しており、今後もかなり期待できる」と見ている。「星になった少年」は少年ゾウ使いの物語で、過去に「南極物語」「子猫物語」を大ヒットさせたフジテレビが得意とする「国民的映画」との前評判も高い。今年は「カンヌ男優」と称され一躍時の人となった柳楽優弥は、来年「国民的男優」として、また一つ話題を振り撒いてくれそうだ。

「昨年が一番の上り調子だったという観はあるが、今年も引き続き活躍した10代と言えば上戸彩さん(19歳)」と、田邉さん。一見アイドル好きの男性に人気が高いのではと思いがちだが、実際は同誌の読者層である30代、40代の主婦層にも人気が高いという。その証拠に、上戸さんの写真を表紙に使った号は必ず販売成績が伸びるという結果が出ている。田邉さんは「もちろん、その時に話題性のある人物を表紙に使うようにはしているが、内部では『困ったときの上戸彩』と言われるほど、その効果は高い」と言う。主婦層からも好感度が高く、その素直な人柄が「娘にしたい」と言わしめている。ちなみに今年、同誌の表紙を飾ったベスト3は韓流スター、氷川きよしと並んで上戸彩が計4~5回は登場しているという。

今年の芸能界で、10代著名人の全般的な活躍ぶりに関しては「今年に関しては、韓流ブームとオリンピックブームの影響で、10代芸能人による活躍は少なかったのでは」と、田邉さんは見ている。さらに「最近はタレントにしろモデルにしろ、芸能界では『近所の家の子』みたいなイメージの身近なキャラクターの10代が多い。その反動で、そろそろ出てきた当時の宮沢りえさんのような『特別感』のある人材が出てくるのではないか」と期待を寄せる。アイドルが「近所の家の子」的な身近な存在になり始めたのは「モーニング娘。」の出現辺りからだろうか。田邉さんは何十年かに1人と言われるような逸材が、今はまだどこかで埋もれている気がするという。「過去に宮沢さんと取材で会った時は、本当にオーラを感じ、光って見えた。離れていてもいる位置がわかるほどで、ほかのアイドルにはない『特別感』があった」と田邉さんは振り返る。芸能界に一大旋風を巻き起こすような10代アイドルの登場に期待が集まる。

女性自身(光文社)

■10代著名人の中でテレビ露出度ナンバーワンは「愛ちゃん」!

「お父さんのためのワイドショー講座」(TBS系)のデータ提供元でもある、テレビ・CMリサーチ会社のプロジェクト(本社:港区)では、日々膨大な量で放映されるテレビの情報を、独自のデータベースシステムに蓄積している。同社とシブヤ経済新聞は共同で、今年1年間、在京6局のワイドショーに登場した10代著名人の総オンエア時間数を集計した。調査対象期間は2004年1月1日から12月21日。ランキングは以下の通り。

  名前 出稿番組数 総出稿時間
1 福原愛(卓球) 1266 48:41:06
2 宮里藍(ゴルフ) 1026 30:40:17
3 平山相太(サッカー) 648 26:36:57
4 松浦亜弥 486 16:48:33
5 上戸彩(女優) 483 16:28:40
6 ダルビッシュ有(野球) 279 12:25:42
7 白鵬(相撲、10代で3役) 156 12:10:26
8 柳楽優弥(やぎらゆうや、俳優) 242 11:27:48
9 森本貴幸(サッカー) 232 10:20:59
10 長澤まさみ(映画『世界の中心で・・』主演) 181 7:57:24
11 土屋アンナ(女優・モデル) 121 7:05:28
12 横峰さくら(ゴルフ) 194 6:21:33
13 辻本賢人(野球) 136 6:18:58
14 綿矢りさ(作家) 137 6:00:41
15 綾瀬はるか(TV『世界の中心で・・』) 67 5:15:10
16 ウェイン・ルーニー(サッカー) 43 1:48:00
17 アヴリル・ラヴィーン(歌手) 48 1:39:02
18 川嶋あい(歌手) 35 1:15:11
19 岩佐真悠子(deep love主演) 15 1:10:13
20 松永貴志(ジャズピアニスト) 7 0:57:31

今年はスポーツ界の10代が活躍したと言われていた通り、メディアの露出度もスポーツ選手が上位3位を独占する結果となった。芸能界では、CM露出量が多く、今年の好感度1位にも選ばれた松浦亜弥が1位につけたが、ワイドショーでの露出時間では1位の福原愛、宮里藍の半分にも及んでいない点が、今年の動向を象徴している。

プロジェクト

■センター街の10代が選ぶ、今年1番活躍した10代著名人は?!

渋谷センター街を歩いていた10代の男女、計30人に、今年1番活躍したと思う著名人を聞いた。その結果、1位は「土屋アンナ」で5票。以下2位「上戸彩」4票、3位「木村カエラ」「綾瀬はるか」3票、5位「福原愛」「宮里藍」「長澤まさみ」「BoA」2票だった。全般的に、スポーツ選手よりも芸能人に票が多く集まる結果となった。

今年、映画『下妻物語』の主役を演じた1位の土屋アンナについては、「『下妻物語』を観て面白かったから」(アヤミちゃん・17歳)、「カワイイから好き」(マリちゃん・17歳)という意見がほとんどだった。今夏人気だった映画「下妻物語」の影響がかなり大きいのは、やはり渋谷にいる10代女子ならではの特徴と言えそうだ。2位の上戸彩については「CMにいっぱい出ているから、よく見る」(サキちゃん・16歳、カオリちゃん・16歳)という意見が目立った。3位の綾瀬はるかは、テレビ版「世界の中心で、愛をさけぶ」で主演し、5位の長澤まさみは映画版「世界の中心で、愛をさけぶ」の主演女優。10代にとって活躍しているかどうかの基準は「いかにメディアに露出しているか」がポイントとなるらしい。そうした意味では、芥川賞を受賞した綿矢りさや、史上最年少でカンヌ国際映画祭最優秀主演男優賞を受賞した柳楽優弥を選ぶ10代が少なかったことも頷ける。ちなみに映画「Deep Love」で主演した岩佐真悠子には、意外にも女子高生の票が入らず、唯一票を入れたヒロキくん(15歳)は「グラビアでよく見たから」と言っていた。

5位の福原愛を選んだキョウカちゃん(17歳)は、「愛ちゃんの掛け声がいい」とのコメント。活躍ぶりというよりは、その著名人のファンかどうかで選んでいた10代も多かったようだ。宮里藍を選んだアミちゃん(16歳)は「お父さんが家でゴルフのテレビ番組ばかり見ていたから、その影響で応援していた」とのこと。ダルビッシュ有を選んだケンタロウくん(17歳)は自らも野球を、森本貴幸を選んだシンゴくん(15歳)はサッカーをしていることから、活躍が印象に残ったと言っていた。

各界で活躍する著名人も、年々低年齢化が進んでいる。そんな中、特に今年はスポーツ界において10代の活躍が目立った。しかし、若手スポーツ選手は今やその能力だけでなく、タレント性や話題性で人気を得なければ大衆には活躍したと認識されないのかもしれない。とくに10代に限っては、実際の実績に加えて、映画・テレビ・CMなどのメディアを通じた接触時間の長さで活躍度合いを判断している傾向が高いことも伺える。今年のスポーツ界のように、若くして実力を身につけた10代の躍進は、新しい考え方や価値基準で、それぞれの業界をも活性化してくれる。来年は、どの分野に10代の活躍が飛び火するのだろうか。

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