渋谷パルコで「アンティークプリント」展-16世紀貴重地図も

三本足のニワトリ、ヨハン・ダニエル・マイヤー「陸水動物細密骨格図譜」。(ロゴスギャリーで5月9日まで「アンティークプリント」展)

三本足のニワトリ、ヨハン・ダニエル・マイヤー「陸水動物細密骨格図譜」。(ロゴスギャリーで5月9日まで「アンティークプリント」展)

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 渋谷・ロゴスギャラリー(渋谷パルコ・パート1、TEL 03-3496-1287)で4月27日より、世界の「アンティークプリント」を集めた企画展が開催される。

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 西洋活字印刷技術の発展とともに誕生したアンティークプリント(西洋古版画)は、技術、学問などの情報を絵や文字で伝えるために作られた図版が起源とされる。その後ファインアートとしての作品も数多く生まれるなど、数百年前の情報や風潮を当時の視点で「記録」したアンティークプリントの歴史的価値は高い。

 同展では「アンティークプリントの知られざる世界」と題し、16世紀半ばに作られた地図や19世紀パリのコスチューム画、植物図譜などの貴重なアンティークプリントを一堂に集めて展示する。

 1570年アムステルダムで制作された「世界の劇場」(アブラハム・オルテリウス、手彩色銅版画)は、当時ベストセラーにもなったという地図帳に収められた東南アジア図。3本足のニワトリを描いた「陸水動物細密骨格図譜」(ヨハン・ダニエル・マイヤー、1748年-56年、ニュルンベルク、手彩色銅版画=写真)には、図版の上のニワトリと同じポーズをした骨格図が描かれている。

 展示される19世紀フランスでコスチューム・プレート作家として活躍したルイ・マリー・ランテの作品は、プロテスタントの一宗派の女性衣装を描いた「ヨーロッパの女性衣装」(1827年、パリ、手彩色銅版画)。アンティークプリントの中にはこうしたコスチューム画も数多く残されているという。このほか珍しいものでは、18世紀前半に作られたとされる手書きの楽譜も展示する。

 入場無料。5月9日まで。

ロゴスギャラリー

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