渋谷駅前の複合施設「渋谷ヒカリエ」（渋谷区渋谷2）8階などで現在、バレンタイン企画「SHIBUYA■ショコラZAKKAフェステイバル」（■＝ハートマーク）が開催されている。

パッケージがフルーツそっくりの「まるっとかわいいふるうつ。」

　同施設内の商業施設「ShinQs」を手がける東急百貨店が、チョコレートも「雑貨」として捉えて提案するバレンタイン催事。同階の「8/COURT」は、イラストレーターを起用したビジュアルを飾るなど売り場を「ポップ」に仕上げ、買い物だけでなくカジュアルに立ち寄れる雰囲気を演出した。10～30代をメインターゲットに、幅広い層にリーチを図る。

　昨春から新型コロナウイルスが感染症法の位置づけが5類に引き下げられ、人流が回復するなか迎える今年は「定番の」ブランドを中心に集積する。

　その中でもここ数年「人気が高い」のは「映える」系の商品だと言い、チョコレートのデザインだけでなくパッケージ、中でも食べ終わった後にも使える「缶」のデザインも注目されているという。同イベントでは、イチゴとチョコレートを使ったスイーツを展開する「いちごの日」のイチゴのフリーズドライが入ったクランチチョコレート缶、ポケットモンスターやムーミンなどキャラクターとコラボレーションしたデザイン缶などの商品もラインアップ。

　「かわいいだけではなく、『新しさ』を求めている」ニーズに応えるとして、昨年12月にモロゾフが発表したチョコレートの新ブランド「まるっとかわいいふるうつ。」も取り扱う。同ブランドでは、本物のリンゴやイチゴを模した缶に、それぞれのフルーツを使ったチョコレートを詰めた「まるっとフルーツ缶」（864円～）を展開している。

　ギャラリースペース「CUBE 1,2,3」には1団体・ブランドが空間演出を含めて展開される。南青山・骨董（こっとう）通りの「松葉屋茶寮・方舟GALLERY」は空間に盆栽などを展示し、バレンタイン限定の「チョコバターサンド」（1個432円～）などスイーツブランド「OKASHIYA」の商品を販売。環境＝文化NGOナマケモノ倶楽部は、在来カカオに農園で採れた果物などを合わせたチョコレートなどを作るエクアドル・マシュピ農園のチョコレートなど、エクアドルで森を守る活動をしながら現地の人たちと共同企画した商品を輸入・販売する「SLOW WATER CAFE」のチョコレートなど6ブランドの商品をセレクトするショップを展開。仏ライフスタイル＆アパレルブランド「BLVCK PARIS」は黒をベースとした商品を展開。カカオ70％のチョコレートや生クリーム、黒ワインとラム酒に漬け込んだレーズンを使うテリーヌ（3,024円）などを展開する。

　立ち上がりは、メロンクリームソーダやプリンアラモードなど純喫茶をモチーフにしたデザイン缶で知られる「メリーチョコレート」の「はじけるキャンディチョコレート。」（9個入り1,296円～）や、「まるっとかわいいふるうつ。」などが好評だという。会期前半は自分自身用に、バレンタイン当日が迫る会期後半にはギフト需要を目的にする人が利用すると見込む。同施設では地下2階のイベントスペースでもチョコレートブランドを展開している。

　東急百貨店が運営する「東急フードショー」「東急フードショー エッジ」では一部期間限定店が出店しているが催事展開はしておらず、常設出店している各テナントがバレンタイン向け商品を展開している。

　営業時間は、地下2階＝11時～21時、8階＝11時30分～20時30分。2月14日まで。