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渋谷・道玄坂で暫定的に片側を一車線化 歩行者中心に、社会実験で

貨物積卸しスペースや停車スペースを設置している道玄坂

貨物積卸しスペースや停車スペースを設置している道玄坂

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 渋谷・道玄坂で現在、歩行者中心の道路空間を目指した社会実験が行われている。

貨物積卸しスペースを案内する看板

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 渋谷区の大山街道(宮益坂・道玄坂)整備事業の一環。大山街道は渋谷駅から東西に1.2キロにわたる区の目抜き通り。区では同通りを渋谷駅地区の「魅力を支える基盤」であると同時に駅から周辺地域につながる「歩行者ネットワークを担う重要な路線」と考えている。

 これまで路上駐車が常態化するなど車中心の道路空間から、歩行者中心の道路空間にするための整備事業を2016(平成28)年から実施。宮益坂では2017(平成29)年から路上駐車の削減に向けて荷さばき場の臨時設置や、路上のパーキングスペースを小さな公園に変える「Park(ing) Day」を実施するなどの社会実験を行ってきた。「緑に包まれたグラウンドキャンバス」をコンセプトに来年度から一部区間で歩道を中心とした美装化工事をするほか、歩車道のフラット化、歩道は現在の約1.5倍に拡幅することなどを計画。宮益坂上・下で計画されている再開発と連携して整備していく予定となっている。

 今回道玄坂では、将来の路上での貨物の積卸しや停車の在り方を検証するため、暫定的に片側を一車線化。道玄坂下~道玄坂上に貨物車用の貨物積卸しスペース(1台~5台分、7カ所)と、乗用車やタクシーの停車ができる停車スペース(1台分、2月18日までは4カ所、同19日以降は設置せずに貨物積卸しスペースを活用)を設置し、利用者数などの把握を図る。

 社会実験の結果を基に、来年度から歩道の拡幅などの実現に向けた検討を行っていく。道玄坂沿いのビルでも再開発事業が進んでいるが、整備のタイミングは未定。同事業では渋谷駅東口・西口の整備も行う予定で、10年以内の完了を目指している。

 社会実験は3月1日までの予定(バリケードの撤去など復旧は同8日)。

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