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原宿にセレクト店「ダンジョン トーキョー」 静岡出身オーナーが東京進出

「Dungeon トーキョー」店内。客を出迎えるのはオーナーのYOKO山崎(写真右)

「Dungeon トーキョー」店内。客を出迎えるのはオーナーのYOKO山崎(写真右)

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 「ダンジョン(牢屋)でのパーティー」をイメージした空間にビンテージやデザイナーズブランドをそろえるセレクトショップ「Dungeon(ダンジョン)トーキョー」(渋谷区神宮前3)が10月25日、原宿にオープンした。

エントランスの扉も牢獄をイメージ

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 静岡で16年にわたりセレクト店を経営してきたオーナーのYOKO山崎さんが、「夜な夜な牢屋に集まる芸術家たちの秘密のおしゃれなパーティー」を思い描き、内装から買い付けまで全てを手がける。山崎さんが地元・静岡で店を出したのは2007(平成19)年。「バックパッカーでアフリカなど世界を旅して各地の骨董(こっとう)などを買い付けてくる主人と一緒に、静岡の前は宮崎でも店をしていた」と話す。

 原宿には、山崎さんの夫がエジプトで飲食店を出すことになったため、新しく店を始めようと決めた。昨年11月に静岡の店を閉め、約1年かけて物件を探した。見つけたのは、明治通り「竹下口」から原宿通りを入り一本右に曲がった、住宅と店舗が入り交じるエリア。以前もアパレル店が入っていたという古民家2階の約7坪のテナントを、山崎さんが気に入ったチェッカー柄の床面は残す形で、牢屋風の扉やアーチ型の壁、カラフルな塗装などで仕上げ、「ダンジョン」を完成させた。ロゴは「鍵穴から魅惑の世界をのぞく」イメージでデザインしたという。

 商品のコンセプトは「ジャンルレス」。年齢やジェンダー、国などの壁をつくらず、「不思議と魅了されてしまうような世界」をイメージしている。アイテムは、ワンピースやジャケット、ニットなど。帽子やシューズ、バッグなどの小物も扱い、ユーズドはフランスやロンドンのものを中心にそろえる。現在は古着が商品の約8割を閉めているという。

 故忌野清志郎さんの衣装デザインも手がけたデザイナーRuu Ruuさんによる一点物の帽子や、静岡県在住の帽子作家イシイアキさんが手がける「Culthat(カルトハット)」に別注した同店限定の帽子など、国内作家が作るアイテムもそろえる。木彫りの作品やインドの雑貨など、夫が買い付けた商品やリメーク物なども並べる。

 オープンから1週間以上がたち、「静岡からの来店や外国人が多い」と山崎さん。「今後は新しいお客さまにも来ていただき、テーマを決めて皆で着飾って出かけるイベントや、静岡のお薦めの場所や店を巡るツアーも行っていきたい」と展望を話す。

 営業時間は13時30分~19時30分。月曜・火曜・水曜定休。

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