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アルバルク東京、チャンピオンシップ敗退 準決勝進出「誇りに」

「どんな体勢でも打ちにいこう」とシュートを積極的に放ち11得点を挙げた安藤周人選手(中央右)

「どんな体勢でも打ちにいこう」とシュートを積極的に放ち11得点を挙げた安藤周人選手(中央右)

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 Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)が5月21日、千葉ジェッツふなばし(同、千葉J)に敗れチャンピオンシップ(同、CS)準決勝敗退となった。

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 今月12日からレギュラーシーズン60試合を勝ち抜いた8チームがトーナメントで優勝を目指しているCS。2戦先勝で次の戦いに進出するなか、
前日の1戦目を落とし後がない状況でこの日を迎えた。

 立ち上がりは、小酒部泰暉選手のアタック、ゾーンディフェンスで誘発した千葉Jのミスからの速攻につなげたりミスマッチを突いた攻撃で得点を挙げたりしたほか、前日得点を挙げることができなかった安藤周人選手は「どんな体勢でもシュートを打ちにいこうと試合前に決めていた」と第1クオーター(Q)から積極的に得点を狙った。

 千葉Jの3ポイント(P)シュートが高確率で決まり27-16とリードを許し迎えた第2Q。A東京が強みとするインサイドを強調して守る千葉Jにシュートをブロックされるなど約5分得点を挙げられず点差が広がる。吉井裕鷹選手が3Pで得点を動かし、平岩玄選手はファウルにはなったが、体を張って千葉Jのダンクを阻止するなど若手選手の貢献も見られた。

 50-29で迎えた後半序盤。小酒部選手は本来と異なるポジションでプレーしながらも、得点やアシストとオフェンスを組み立てるプレーや、リバウンドに飛び込むなどアグレッシブさを見せる。ザック・バランスキーは3Pに加えボールを奪う好守、アレックス・カーク選手はゴール下で得点を重ねるなど強みを発揮するが、リバウンドで攻撃をつながれるなど千葉Jの攻撃を抑えきれず点差を詰められない。

 46-72で迎えた最終Q。立ち上がりでカーク選手のパスでセバスチャン・サイズ選手がアリウープダンクを沈めるが得点が続かず苦しい展開が続き、最大38点差を付けられる。それでもシュートをブロックしたり前線から当たったり最後まで戦い続けたが、93-62で敗れた。

 アドマイティスHCは「最後まで諦めなかったことは誇りに思う」と選手を称え、試合後には「けがなどいろいろ苦しい状況のなか準決勝まで駒を進めたことは誇りに思っていいし、優勝はできなかったが苦しい逆境のシーズンをよく戦ったと伝えた」と言う。

 けが人が多いなかでのCSとなったが、「その日誰がどれくらい出られるかを計算しながらの組み立てだった。(相手チームを)どう抑えるか、1試合をどう生き延びるかを考えて臨んだので、チームスタイルを変える必要があった。らしいプレーをなかなか出し切れなかった」と振り返った。「シュート確率が悪かった」と攻撃面の課題も挙げたが、A東京の強みであるインサイドを固め、シューターではない若手選手をオープンにする「リスクを取ってくる」守備に対し、「オープンならば打ち切る、決め切ることは言ってきた。オフシーズンで打ち込んで来季に向けてシュート力を上げるしかない」と続けた。

 レギュラーシーズンリーグトップの平均失点という守備力を誇ったA東京だが、2試合連続で80点以上を許したことから「シーズン通してやってきたことがこの2試合できなかった。そこにプライド持たないといけなかった」と悔やんだ安藤選手。今季はエースとしてチームをを引っ張ってきたなか、この日は11得点をマークしたが、「昨日止められたことで、このまま終わると自分のなかで悔いが残ると思っていた。昨日の借りとは言わないが、攻め気は見せられたので良かったかな」と振り返った。

 「もっとうまくやらないといけない部分はあったが、言い訳をせずに先週の島根(スサノオマジック)戦を勝ち切ってセミファイナルに進んだことは誇りに思うし、チームでやれることはやり抜いた」と話したバランスキー選手は、田中大貴選手の離脱後キャプテンを務めたが、「周人もライアン(・ロシター)もリーダーシップを発揮してくれて、(僕が)まとめることなく自然と皆がまとまるようになった。苦しい中で一人一人のリーダーシップやエナジーが、チームを良い方向に導いてくれた」と仲間達について触れた。

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