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サンロッカーズ渋谷、渋谷区長らにシーズン終了報告 表敬訪問で

(左から)関野剛平選手、浜中謙ヘッドコーチ、長谷部健渋谷区長、ベンドラメ礼生選手、浦長瀬正一社長

(左から)関野剛平選手、浜中謙ヘッドコーチ、長谷部健渋谷区長、ベンドラメ礼生選手、浦長瀬正一社長

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 サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が5月17日、長谷部健渋谷区長らを表敬訪問しBリーグ2022-23シーズン終了を報告した。

選手のサイン入りボールを進呈した

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 昨年10月に開幕したBリーグは現在今季のナンバー1クラブを決めるチャンピオンシップ(CS)が行われているが、SR渋谷は28勝32敗で東地区4位、24クラブ中13位という結果でCS進出を逃した。

 クラブを運営するサンロッカーズ(品川区)の浦長瀬正一社長は、支援に感謝しつつ3月からマスク着用で声出し応援ができるようになり「2019年以来の活気あるホームアリーナが戻ってきた。ファンの皆さんの声の力の大きさを、シーズン後半の2カ月ほどは強く感じたシーズンになった」と報告し、来季はマスク着用の義務化もなくなる見込みから「もっと活気のあるホームアリーナで渋谷全体を盛り上げていきたい」と意気込んだ。

 長谷部健区長は「(勝率)5割は行ってほしい」と本音を漏らしつつ、「お疲れさまでした。楽しんだ区民もたくさんいるし、地域に根付いてもらっているのは僕らとしてもかけがえのない財産。エンターテインメントを強化してファンをさらに増やしてもらえたらうれしいので引き続き頑張ってほしい」とエールを送った。スポーツ部・星香里部長は、文化部活動を地域移行する「渋谷ユナイテッド」のダンス部が試合会場でパフォーマンスしたことなどにも触れ「本当にありがたかった、感動していた」と感謝の言葉を口にした。

 コロナが落ち着き、選手が街なかで食事をする機会も増える可能性もある。長谷部区長は「何でも聞いてほしい。ローカルな店いっぱい知ってほしい」と伝え、ベンドラメ選手「もうちょっと渋谷を知っていかないと。『こんな所知っているのか』という店があれば教えてください」と応える場面もあった。

 今季途中から指揮を執った浜中謙ヘッドコーチ(HC)は「結果が出なかったことは非常に責任を感じているが、東京・巣鴨出身で小さい頃から青山学院に学生の試合を見に行っていたので、その場所で指揮官となり試合ができたことは感慨深いものがあった」などと話した。

 浜中HCについて、SR渋谷在籍歴7年のベンドラメ選手は「ストレスで押しつぶされるだろうと思ったし、大変だろうと思ったがよく頑張った」と評価。「ムーさん(=前任の伊佐勉HC)の引き続きでやっていたので崩れることはなかったし、まとまりやすかった」(関野選手)と続けた。今季で退団が発表されている浜中HCは「この2人とオフコートキャプテンの田渡(修人)には、サポートしてほしいと伝えた。コート上ではもちろん、オフコートの知らない所でも選手のケアをしてくれていたと思うので、仕事をする上ではやりがいのある41試合をできて、すごく良い経験になった」と振り返った。

 クラブは今季からセガサミーグループとなったが「一緒にやっていく上でバスケットとエンターテインメントの可能性はすごく感じた」と言うベンドラメ選手。「(新B1参入の条件でもある)大きい体育館がほしい。もちろん難しいことだとは思うが、ここ(渋谷)でホームアリーナを構えることができたら可能性しかないし、いろいろなことができると思う。僕らはそこで輝けるよう準備をしっかりしたい」と話した。関野選手も同調しつつ「(グループ会社のパチンコの演出)キリン柄のユニホームが着たい」とも。

 関野選手は主に守備の役割を担っているが、今季は要所で決める3ポイントシュートも印象的だった。「一番最後まで居残って練習していたかいがあった(笑)」と振り返ると、パスを出す機会も多かったベンドラメ選手は「試合前にタッチが良いと『礼生さん今日入るから回して』と調子乗ったこと言ってくる(笑)。でも結果を出してくれたのでまじで助かった」と続けた。ベンドラメ選手自身は「ライアン(・ケリー)が戻ってきて攻撃のバリエーションが増えてアシストが増えたのはガードとして良かったのでは」と言う。シーズン終盤は右手の指を痛めたこともあり「アシストに徹したプレーが多かった」。それでも最終戦では7得点を記録したが、「少しずつ良くはなっていたので、1本目打った時に感覚が良かったので、シーズンの締めとしては良かったのかな」と話した。

 オフに入っているが、ベンドラメ選手は「今はずっとごろごろしている。バスケットはしないが、筋力トレーニングは継続していきたいのでジムに登録した」と明かした。コロナ禍も緩和されたなか、「キャプテンだし、副キャプテンの関野も連れて渋谷区のイベントとかにも参加できたら。新規ファンの獲得なども含めてどんどんやっていきたい」と意欲を見せた。

 「オンオフがはっきりしている」関野選手は、トレーニングはしつつも「バスケとはあまり関わらない」と言う。一時上京しているが、現在は地元・北海道に帰り家業の漁を手伝っている。小島元基選手も「バイト」しているが、「教えたことだけでなく、プラスアルファで気を利かせることもできる。まぁまぁ使える(笑)」と評価。「漁師の仕事は普段使わない筋肉が多いから、箸を持つ時につったり筋肉痛になったりしている。体がでかくなったって言ってる」と言うと、ベンドラメ選手は「バスケ忘れて帰って来そう。『俺、漁師になるわ』とかなんか目覚めそうで怖い」と笑った。

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