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アルバルク東京、新潟との接戦制す 守備で「粘り勝ち」

パスをそのままリングに叩き込むダンクで会場を沸かたアレックス・カーク選手

パスをそのままリングに叩き込むダンクで会場を沸かたアレックス・カーク選手

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 Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)が1月29日、新潟アルビレックスBBと対戦し67-63で勝利した。

約2カ月ぶりにけがから復帰した笹倉怜寿選手

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 安藤周人選手の3ポイント(P)、セバスチャン・サイズ選手のリバウンドからのシュートと連続得点で好スタートを切るも、イン・アウト両サイドで新潟の外国籍選手に得点を許し16-22とリードを許す。

 それでも「守備で引き締めないと新潟のペースになる」(デイニアス・アドマイティスヘッドコーチ(HC))と話し臨んだ第2クオーター(Q)は、1人の選手を2・3人で囲み簡単にシュートを打たせずにミスを誘うなど立ち上がりから好守を見せる。サイズ選手がインサイドで強さを発揮し徐々に点差を詰めると、アレックス・カーク選手は新潟のシュートをブロック。「やれれちゃいけない」と体を張って新潟のシュートを止めた笹倉怜寿選手は、間合いを詰めた新潟の守備に対して「感覚的なものもあったがプレッシャー関係なくアタック」し逆転の得点を挙げた。

 足のけがから今節約2カ月ぶりに復帰した笹倉選手。「焦ってはいないが、沸々と早くバスケットをしたかった」と心境を振り返りつつ、「(実践的な)練習は1回しかしていなくて不安があったし、試合勘も全くなくて自分が思っていることと体の動きが違くてなかなかうまくいかない所もあった」と言う。アタックから得点を挙げたプレーは、「ふっきれたというか、足のコンディションも100%ではないが次につながると思う」と好感触を得た様子だった。試合前の企画の中で、来場したファンの女の子から「大好き」とエールを受けていた笹倉選手。「あの子のおかげ。まさかアリーナで告白されると思っていなくてドキドキしたし、心を打たれた」と笑顔を見せた。

 32-31で迎えた後半。一進一退の攻防が続くなか、安藤選手は「(スクリーンを使った攻撃の)コールが多かった」と自身が起点となりインサイドへのアタックからアシストを重ねた。「良いタイミングで飛び込んできてくれる」と、安藤選手からのパスでカーク選手のアリウープダンクも決まり52-46とリードを広げた。

 最終Q序盤はサイズ選手がインサイドで得点を重ねるも中盤には得点が停滞。それでも、新潟のミスを誘うなど堅守を続け、追い上げを許さない。フリースローで得点を重ね、最後は安藤選手が「止めを刺そうと、自分が決める気持ちで」レイアップを沈めた。

 アドマイティスHCは「ロースコアだからこそディフェンスが鍵を握る。粘り勝った」と守備を勝因に挙げた。攻撃面では21得点9アシスト(キャリアハイ)を記録した安藤選手を「全体の40点くらいの攻撃に絡んだ。非常に良い仕事をした」と評価した。

 バランスキー選手は強力なインサイドの新潟に対し、「全員で取ろうという共通意識を持っていた」とディフェンスリバウンドだけで6本をマーク。終盤にも絡みに行きファウルを誘発した。加えて、自身のマークマンから距離を取り、ゴール下近くの位置で守備を構える場面も見られたが、「コーチにそこまで行くなと言われるくらい行っていたが、そこは自分の判断でやっていた。個人的に自分が『こうだ』と思ったことを大事にしているので、(コーチには)IQを信じてもらっている」と言う。インサイドへのパスをカットするプレーも見せたが、「(インサイドを)絶対に止めたいという意識はあったので、(位置取りが)うまいこと働いていたらうれしい」と振り返った。

 バランスキー選手は故障者リスト入りしている田中大貴選手に代わってキャプテンを務めているが、「(円陣を組んだ時の)かけ声をかけるくらいで特にやることはないので、名前だけ。皆がリーダーシップを持ってまとまってやれている」と触れた。

 次節は2月4日・5日、大阪エヴェッサと戦う。

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