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渋谷・本町の公道で「1マイル」レース 陸上・田中希実選手も参加へ

「風物詩になるくらい定着するイベントになれば」と期待を込める長谷部健渋谷区長(中央)ら

「風物詩になるくらい定着するイベントになれば」と期待を込める長谷部健渋谷区長(中央)ら

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 公道を舞台にした1マイル(1609.344メートル)レースなどを行うランニングイベント「北渋Run Runフェスタ」が11月13日、渋谷区本町のオペラ通りや水道道路(都道431号角筈和泉町線)で開催される。主催は、周辺3地区の出張所や体育会、町会連合会をベースに体育委員会や区などで構成する実行委員会。

コースとなる水道道路

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 1マイルレースは、日本はメートル法を用いていることもありあまり認知されていないが、世界ではマイルを使っている国も多いことから「定番」のレースだという。

 イベントを行う「ササハタハツ」と称する笹塚・幡ヶ谷・初台、本町エリアは、区民が多く暮らす住宅街であり、区としても同エリアの地域活性を課題と考えていた。まちづくりプロジェクト「渋谷をつなげる30人」で、同エリアで駅伝をしたいという声が上がっていたほか、歩行者天国化を希望する問い合わせもあったなか、3年前に区議会で「1マイルレース」の提案があり、同イベント開催に向けて具体的に検討されてきたという。

 さかのぼれば、区内では2019年に、日本陸上競技連盟主催の小規模な20~30のランニングイベントを短期間で開催。それを受けて、同年の都市フェスティバル「SHIBUYA INNOVATION WEEK」内で「都市にアジャストするスポーツのあり方」として1マイルレースの話題が挙がったほか、今春にはニューバランスが代々木公園で1マイルレースを開催するなど、ムーブメントは起きていた。

 当日は初台駅前を起点にオペラ通り、中野通りまでの水道道路をコースにする。平坦で直線距離のある通りは甲州街道もあるが、同通りの通行止めは難しかったという。

当日は、1マイル(1609メートル)のタイムを競う「北渋マイル」をメイン種目に、60分で1マイルのコースを何週できるか距離を競う「リレーマラソン」(2人~8人のチーム制)、オペラ通りの42.195メートルを走る未就学児向けの「北渋ひよこレース」を行う。

 区内で広報活動をしていることもあり、現在は区民を中心に応募がある。北渋マイル=一般と小学生で160人程度、親子の部約100組、リレーマラソン=約21チーム。区内の消防署や警察署などにも参加を呼びかけているほか、当日は長谷部区長も走る予定となっている。「一緒に楽しみながら地域を好きに、誇りを持っていただけるイベントになれば」と長谷部区長。

 参加料は、北渋マイル=一般(中学生以上)の部、親子(小学校3年生以下の児童1人とその親1人)の部=3,000円、小学生(4年生以上)の部=1,000円。リレーマラソン=1組1万2,000円、北渋ひよこレース=500円。10月30日まで申し込みを受け付けている。

 特別プログラムとして、メインスポンサーであるニューバランスのグローバル契約アスリートである田中希実選手と中学生以上~高校生の女性(20人前後)が1マイルで競う「NOZOMIRAI MILE(ノゾミライマイル)」も行う。田中選手は参加者から時間差で遅れてスタートするが、追い抜いていくスピード感や遠くなっていく背中を体感してもう企画となる。

 参加者からは事前に田中選手への質問を受け付け、その質問に対する答えを田中選手が色紙に書いて会場で手渡し回答。加えて、2023年1月発売予定の田中選手着用モデルのランニングシューズの新モデルを進呈(レースで着用)する。エントリー期間は10月12日~30日。参加無料。抽選制。同イベントホームページから受け付ける。

 実行委員会の矢部一副委員長は、「住宅地なので、親しみやすいというか、気さくに気楽に声をかけ合いながら楽しめるレースになれば」と期待を込める。長谷部区長は「1.6キロはどなたでもチャレンジしやすい距離だと思うし、交じり合って楽しめる大会になるのでは。ちょっとした運動をする機会になれば」と言い、「1回目なので手探りから始まるが、風物詩になるくらい定着するイベントになれば」とも。

 開催時間は9時45分~12時15分(予定)。当日は9時30分~12時30分、山手通り~中野通りを交通規制する。

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