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サンロッカーズ渋谷、群馬に連勝ならず 連戦2試合目に課題

積極的にアタックするなど13得点を挙げた関野剛平選手(中央紫のユニホーム)

積極的にアタックするなど13得点を挙げた関野剛平選手(中央紫のユニホーム)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が4月10日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で群馬クレインサンダーズ(以下、群馬)と対戦した。

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 「気を付けていた」(伊佐勉ヘッドコーチ(HC))群馬の3ポイント(P)シュートを許したことに加え、「良いオフェンスができず面食らった感じ」があり、立ち上がりで0-8とビハインドを負ったSR渋谷。タイムアウトを取り仕切り直しを図ると、ドライブ(ドリブルでゴールへアタックするプレー)や好守から得点を挙げるなどして点差を詰める。

 20-23で迎えた第2クオーター(Q)はケビン・ジョーンズ選手の3Pで同点に追い付き序盤は点を取り合う展開となるが、ミスに加え群馬が得意とするリバウンドから速攻を許す場面や得点を決めた後のリスタートを早くされ失点する場面が散見し、34-45とリードを許す。

 リバウンドは試合を通して苦しんだが「シュートセレクションが良くなくて取りに行けなかった」と振り返った伊佐HC。SR渋谷はオフェンスリバウンドを全員で取りに行く姿勢であることから「群馬とは抜群に相性が合わないが、それでもやり続けないといけない」と続けた。

 速攻に対して関野選手は「(ディフェンスに)戻れていてもスコアされたのは、本来のマークマンでは無い人に付いた時のスイッチミスなど簡単なミス」と分析。試合中は、ディフェンスのローテーションを確認する声掛けなどもしているが、「今日だけじゃなく、全部の試合でそこが大事だと思っている」と強調し、「全員に分かってもらえるように、もっと声出しや簡単なことからやっていきたい」と話した。

 第3Qには盛實海翔選手や渡辺竜之佑選手らガードが組み立てた攻撃や、強みであるオフェンスリバウンドから得点する場面も増えたが、失点を抑えきれず56-75で最終Q を迎える。第2・第3Qは中盤でチームファウルが5つに到達したが、「群馬のペースで進んでいたので、多少のファウルは覚悟してアグレッシブに行かせた部分はある」(伊佐HC)と言う。

 最終Qはジェームズ・マイケル・マカドゥ選手のインサイドアタックで群馬のファウルを連続で誘発することができたが、「第3Qまでインサイドにボールが入らなかった」(伊佐HC)ことを得点が停滞した原因に挙げた。点差が付いた終盤は日本人選手5人で、「穴埋めで出るのではなく、サンロッカーズらしく戦い続けることを日頃から話している」(関野選手)と積極的にボールを奪いに行くと同時に、「空いたら全員が攻める」姿勢で得点を狙いにいった。最終スコアは75-94。

 関野選手は「昨日からドライブするスペースはあった」と積極的にアタックするなど13得点をマーク。この日2本決めた3Pはここ数試合打つシーンが増えている印象だが、「僕が(シュートを)打つフォーメーションは無いが、空いたときに躊躇して打たなかったらそれこそ流れが悪くなるので、空いた時には打とうと心掛けている」と明かした。

 連戦の2試合目の勝率が伸び悩むSR渋谷。伊佐HCも自認しており、「今朝もチャレンジしようとは話した」と言う。原因として対戦相手がSR渋谷のプレッシャーに「慣れてくる」点と選手の「疲労」を挙げたが、「だからと言ってプレーをやめるわけではない。タイムシェアをしながら自分たちのバスケットを可能な限りできるようにしたい」と続けた。関野選手は「僕たちのディフェンは慣れてきても嫌だと思う。ちょびっとでもディフェンスのスタイルを変えると強度も落ちるので、やってきたこと徹底することが2勝するには必要」とも。

 今季のレギュラーシーズンも残り11試合。関野選手は「落とせる試合は本当に無いが、KJ(=ジョーンズ選手)も来て、外国籍選手もローテーションがうまくできるようになってきた。ディフェンスのチームというのがやっと現れてきたので、継続して1勝でも多く勝利につなげて、(チャンピオンシップの)ワイルドカード争いで1つでも上にいけるようにしたい」と意慾を見せた。

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