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サンロッカーズ渋谷、横浜に快勝 高校同級生の小川麻斗・河村勇輝選手対決も

河村勇輝選手のディフェンスをかわして3ポイントシュートを決めた小川麻斗選手(写真中央)

河村勇輝選手のディフェンスをかわして3ポイントシュートを決めた小川麻斗選手(写真中央)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が2月2日、横浜ビー・コルセアーズ(同、横浜)と戦い99-84で快勝した。

笑顔でコミュニケーションする姿も見られた小川麻斗選手と河村勇輝選手

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 SR渋谷に特別指定選手として在籍している日体大2年の小川麻斗選手と、同じく横浜で特別指定選手としてプレーしている東海大2年の河村勇輝選手がプロの舞台で初顔合わせとなったこの日。両選手は共に福岡第一高校出身で、在学中はチームの中心としてインターハイ(全国高等学校総合体育大会)優勝とウインターカップ(全国高等学校バスケットボール選手権大会)連覇を成し遂げた。

 昨年11月に大学の試合で対戦している2人だが、小川選手はBリーグの試合日程を確認した際に、「Bリーグでも早速やれるのはワクワクもあったがびっくりした」と言う。登録できる人数に制限もあることから、今季は1試合しか試合に出場できてないが、SR渋谷の伊佐勉ヘッドコーチ(HC)は「河村くんとプレーさせたらBリーグも盛り上がるだろうし、福岡第一(バスケットボール部監督)の井手口(孝)先生も喜ぶんじゃないかなとは思っていた」と、前節の試合後、小川選手に横浜戦での起用を伝えたという。さらに、前日の試合で「マッチアップさせたい」と伝えられた小川選手は「負けたくないという気持ちは強かった。高校からやっているので、何となく河村の癖は分かっているが、レベルアップしているのは分かっていたので(Bリーグでの)試合のビデオを見返して準備していた」。

 この日、最初に2人が同時にコートに立ったのは第2クオーター(Q)のスタート。「『よろしくね』みたいなことを言われた」(小川選手)とマッチアップ前には笑顔でコミュニケーションする姿も見られた。小川選手はフェイントで河村選手をかわし3ポイント(P)シュートを決めたが、「負けていないというか、自分もやれるぞというのはアピールできた」と手応えを伺わせた。最終Qには、「ズレができた」と果敢にドライブ(ドリブルでのインサイドへのアタック)を仕掛け、ファウルを誘発し得たフリースローを2本確実に沈め、この日は約10分30秒の出場で5得点をマークした。

 プロの舞台での対戦を「すごくうれしい」と口をそろえた小川選手と河村選手。小川選手は加えて「井手口先生や高校の同期、Bリーグファンの方々にも(対戦を)見せることができてうれしい」と続けた。

 小川選手に「ディフェンスンス強度の部分は頑張ってプレッシャー掛けようというのと、得点能力が高いので、ハーフコートに入ったらどんどん点取りに行きなさい」と伝えているという伊佐HCは、「本当に大学生かなと思うくらいすごい落ち着いている。(今日は)堂々と10分プレーしてミスもないので、収穫のある試合だった。彼にとっても良い経験になったのでは」と話した。

 小川選手は「自分の持ち味であるシュート力やドライブはファァンの方々にもしっかり見てもらいたいが、渋谷に来て一番学んでいることはディフェンス。練習から(ベンドラメ)礼生さんや、(渡辺)竜之佑さんとバチバチやり合っているので、ディフェンスもできるところも見てもらいたい」と意欲を見せた。

  試合は関野剛平選手が横浜のミスを誘う好守を見せたほか、リバウンドに飛び込みファウルを誘発。さらには3Pを2本沈め好守でチームを引っ張る。20-13で迎えた第2Qは序盤で同点に追いつかれるも、盛實海翔(もりざね・かいと)選手のタフな3Pなどで逆転は許さず、ジェームズ・マイケル・マカドゥ選手がルーズボールに飛び込み仲間の得点につなげるハッスルプレーも見せ、45-34とリードを広げる。

 序盤で20点差を付けた第3Qは「スコア見てリラックスしている感じがあった」(伊佐HC)と一時点差を詰められるも「ここからもう少し離そう」という伊佐HCの言葉に高橋耕陽選手が同Qのシュートを100%で決め10得点を挙げ応えた。外国籍選手1人を欠くなか勝利したこの日。マカドゥ選手は約34分出場し20得点リバウンド17本アシスト9本と「トリプル・ダブル」に迫る記録をマークした。

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