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サンロッカーズ渋谷、富山に快勝 同地区の直接対決制す

17得点7リバウンドなど攻守で貢献したジェームズ・マイケル・マカドゥ選手

17得点7リバウンドなど攻守で貢献したジェームズ・マイケル・マカドゥ選手

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が3月17日、富山グラウジーズ(同、富山)と戦い92-81で勝利した。

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 同地区に属する両チーム。同試合前まででSR渋谷は25勝17敗、富山は26勝17敗と1ゲーム差であったことから、順位を争う上でも大きな一戦となった。

 試合は最初のディフェンスでシュートブロックを見せたライアン・ケリー選手が直後のオフェンスでリバウンドからの得点で先制点を挙げると、難しい体勢からのシュートや3ポイント(P)シュートなど第1クオーター(Q)で10得点マーク。

 点の取り合いとなった第2Qは、数点リードをしつつも中盤にファウルが続きミスからの失点に加え、チャールズ・ジャクソン選手がテクニカルファウルを宣告され個人ファウル3つになるなど我慢の時間帯を迎える。そのなか、リバウンドから得点をアシストしたり、ボールを奪うプレーでチャンスをつくり自ら得点を挙げたりし、ジェームズ・マイケル・マカドゥ選手がチームを引っ張る。同Q残り約3分ごろには攻撃の時間24秒を丸々使い得点を挙げる場面が2回連続で見られたが、速い攻撃を狙いつつも「富山の攻撃回数を減らすこと」を目的に、伊佐勉ヘッドコーチ(HC)がベンチから指示を出していたといい、「ベンドラメがしっかりコントロールしてくれた」と評価。同Qで32点を挙げたSR渋谷は54-44とリードを広げ前半を折り返した。

 約4分30秒富山の得点を1点に抑える堅守を見せた第3Qは、ボールを奪うプレーやリバウンドからの速攻を狙う場面も増えた。同Q後半には得点が止まりファウルが続く場面も見られたが、渡辺竜之佑選手がインサイドへのアタックで得点を挙げたり、ディフェンスでオフェンスファウルを誘発したり流れを渡さず。最終Q立ち上がりは山内盛久選手がボールを奪うプレーから流れをつくるとコンスタントに得点を重ね、富山の追随を許さず勝利を収めた。

 富山は現在、1試合平均88.7点とリーグ1位の得点力を誇っている。伊佐HCは「数試合前から失点を80点以下にしようと選手間で話している。富山を70点台に抑えるのは難しいかもしれないが、(81点に抑えたことは)満足している」と評価した。最終Qを中心に両チーム共にファウルがかさみプレーが止まる場面が多かったが、「勝っているチームとしては時間が止まってほしくなかったが、フリースローを決め切れたので変な試合にならなかったのかな」とも。

 この日は、課題の一つであるディフェンスリバウンドに取り組んだSR渋谷。「特に日本人選手に対して要求していた」(伊佐HC)なか、第3Qに盛實海翔(もりざね・かいと)選手が富山の外国籍選手相手に飛び込んだプレーなどを評価。一方で最終Qには、富山にリバウンドで攻撃をつながれると、「キャプテンを通して全員に伝えたかった」とベンドラメ礼生選手を名指ししながら「リバウンド!」と声を張る姿も見せた。

 富山の強みの一つである身長210センチ・体重138キロのビッグマン、ジョシュア・スミス選手をこの日は11得点に抑えた。マッチアップしたマカドゥ選手は、富山との対戦がまだ残っていることから「(ディフェンスの)秘密は明かしたくない」としつつ、ダブルチームで守るなどしていたことから「チームの頑張りが実ったのかな」と話した。攻守においてスミス選手を「動かしファウルトラブルにすることを一番意識した」と言い、体を当ててファウルを誘いながらアタックするプレーも見せた。

 マカドゥ選手は、日本人選手のレイアップシュートなどをリバウンドし得点する場面が散見したが、「(仲間には)自分が良いスクリーンを掛けるから、オープンだったら思い切り打てと言っている。外れても自分がリバウンドを取るチャンスがあるので意識してリバウンドにいっている」と話す。伊佐HCは日本人選手たちに「外れても良いパスになるから逃げるなと、ボードに当てれば2人(ジャクソン選手とマカドゥ選手が)片づけてくれると言っている」とも。

 SR渋谷は今月20日・21日新潟アルビレックスBBとアウェーで戦った後、24日にはホームにレバンガ北海道を迎える。

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