原宿の女子中高生が選ぶ2015年のトレンド発表 「じわる」「B612」など

「モノ」部門2位の花かんむりを着けた女子中高生たち

「モノ」部門2位の花かんむりを着けた女子中高生たち

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 マイナビ(千代田区)が運営する10代の女子向けメディア「マイナビティーンズ」は11月12日、原宿の女子中高生が選ぶ2015年の「トレンドランキング」を発表した。

「モノ」部門上位にランクインした「お菓子リュック」や花かんむりなど

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 初めての発表となる同ランキング。原宿・竹下通りやエンターテインメントゾーンを併設したフードコート「JOL原宿」(渋谷区神宮前1)内で1097人の女子中高生を対象に「モノ」「ヒト」「コト」「コトバ」の4部門で行ったアンケートを集計したもの。

 「ヒト」部門では、ファッションアイコン的な存在になっているモデル・藤田ニコルさん(1位)や女優・広瀬すずさん(3位)をはじめ、俳優・山崎賢人さん(2位)、窪田正孝さん(5位)など、女子中高生たちに近い世代の芸能人が上位にランクイン。

 独特な使い回しが注目される「コトバ」部門では、「じわる」(じわじわくるの略、1位)や「うけ」(うけるの略、3位)など、10代が使う言葉の特徴でもある省略語が上位に入っているが、2位の「YDK=やればできる子の意味」のように、日本語をローマ字表記したときの頭文字で省略する言葉は、2007年に流行した「KY(空気読めない)」から定着した流れともいえる。

 両部門では、8.6秒バズーカ(ヒト部門7位)や「ラッスンゴレライ」(コトバ部門5位)、ピスタチオ(ヒト部門8位)、クマムシ(同9位)、「あったかいんだから~」(コトバ部門5位)など、お笑い芸人や、そのギャグのランクインも目立った。

 「モノ」部門では、自撮り専用カメラアプリ「B612」(1位)やフェス会場など夏を中心に多く見られた「花かんむり」(2位)など「自分をかわいく見せる」アイテムや、菓子をテープなどでくっつけてリュックサックやかばんの形にする韓国発の「お菓子リュック」など、安価で手に入れられるものも人気を集めた。

 「コト」部門には、友人や姉妹同士などで同じようなファッションをする「双子コーデ」(2位)や2人で動きを合わせた「双子ダンス」など、双子に関する事象が上位に入る中、今夏放送されたドラマ「恋仲」が1位にランクイン。劇中のセリフやシーンをまねした動画が多く登場したという。

 発表会には、「ヒト」部門で6位に選ばれ、「安心してください」というネタのフレーズが9位にランクインしたお笑い芸人・とにかく明るい安村さんと、お笑いコンビ「レイザーラモン」のレイザーラモンRGさんが登場。レイザーラモンRGさんがふんどし一丁の姿になり、とにかく明るい安村さんと「双子コーデ」になったほか、とにかく明るい安村さんの「全裸ポーズ」ネタとレイザーラモンRGさんの「あるあるネタ」のコラボレーションネタも披露した。

 とにかく明るい安村さんは「女子中高生たちはこんな格好(=裸)が嫌いだと思っていたのに、受け入れられたのはうれしい」と喜びを表現。ユーキャンの「新語・流行語大賞」にもノミネートされていることから「10代にも人気があるということは可能性がある。芸人の中で1位になりたい」と期待を込めた。レイザーラモンRGさんは「女子高生あるあるも聞かれるので、(ネタで)使いたい」と言い、「あるある=トレンドなので、あるあるが1位になれるように地道に頑張りたい」と意欲を見せた。

 2013年~2014年は、ドラゴンボールなどに登場する技を出す役とそれを受けて吹っ飛ぶ役の構図で撮った写真や自撮りなど「画像中心」だったのに対し、今年は「動画から流行が生まれている」と分析するマイナビティーンズ編集長の雀部(ささべ)明日香さん。「女子中高生独自の、流行を生み出していくバイラルパワーがよく表れているのでは」と話した。

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