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渋谷で映画「モバイルハウスのつくりかた」-建てない建築家・坂口恭平さん追う

映画「モバイルハウスのつくりかた」より。建築家・坂口恭平さんと移動式の家「モバイルハウス」

映画「モバイルハウスのつくりかた」より。建築家・坂口恭平さんと移動式の家「モバイルハウス」

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 渋谷のミニシアター「ユーロスペース」(渋谷区円山町、TEL 03-3461-0212)で6月30日から、「建てない」建築家・坂口恭平さんを追ったドキュメンタリー「モバイルハウスのつくりかた」がレイトショー公開される。

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 坂口さんは1978(昭和53)年熊本県生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業後、2004年に日本の路上生活者の住居を収めた写真集「0円ハウス」(リトルモア)を刊行。2008年、隅田川に住む路上生活の達人・鈴木さんの生活を記録した「TOKYO 0円ハウス 0円生活」(大和書房・河出文庫)を刊行し、翌2009年には自身も実際に多摩川生活を経験した。東日本大震災後には、故郷の熊本市に移住し避難者を受け入れる「ゼロセンター」を開設。著書「モバイルハウスのつくりかた」は今年8月ごろに刊行予定。

 「モバイルハウス」は坂口さんの初の建築作品。多摩川の河川敷に暮らすホームレス「多摩川のロビンソンクルーソー」の教えの下で製作したという車輪付きの2畳の家。材料はホームセンターで購入し、製作費は2万6,000円だった。

 メガホンを取ったのは本田孝義監督。1968(昭和43)年岡山県生まれ。5本の長編ドキュメンタリー映画を製作するのと並行して、現代美術展で映像作品を発表している。

 2010年に防災とアートを絡めたイベントで坂口さんが行ったワークショップ「災害時に役立つ0円ハウスのつくり方」を撮影したことをきっかけに、同作の製作がスタート。2010年11月から始まったモバイルハウス製作の過程、トークショーなどで坂口さんを追った。

 初日となる今月30日の上映前には坂口さんと本田監督が舞台あいさつを行うほか、期間中は上映後にトークショーを実施。ゲストは、7月6日=建築家・藤村龍至さん、本田監督、同15日=建築評論家・五十嵐太郎さん、本田監督。7日・14日本編上映前には坂口さんの監督作品「多摩川文明」(30分)も上映する。

 鑑賞料は、一般=1,700円、大学・専門学校生、坂口さんの著書本持参=1,400円、会員・シニア、建築学科の学生=1,200円、高校生=800円、中学生以下=500円。7月は、28日・29日を除く土曜・日曜・祝日にモーニング上映も行う。

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