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中目黒に週末限定「カフェトキワ荘」-10年来の友人4人が開く

ビルの倉庫にあったテーブルや椅子などを使う店内。写真はメンバーの一人ハルさん

ビルの倉庫にあったテーブルや椅子などを使う店内。写真はメンバーの一人ハルさん

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 中目黒・山手通り沿いに3月26日、週末限定のカフェ「cafeトキワ荘」(目黒区上目黒1)がオープンした。

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 2002年、アルバイト先のコーヒーショップで出会ったノエルさんナオさん、ハルさん、シゲさんの4人が開いた同店。趣味や好みなどが合うことからプライベートでも遊んでいた4人は、バイトを続けていく中で「いつか自分たちも居心地の良い空間を作りたい」と思うようになったという。そのために必要な出店資金やメニュー、コンセプト作りなどの準備のほか、「オープン前から知名度があれば」と2007年にブログ「cafeトキワ荘」を始めた。

 名称は「同じ夢を見ている僕らにぴったり」と、故・手塚治虫さん、赤塚不二夫さんら漫画家たちが暮らしていたことで知られる「トキワ荘」から命名。現在、ブログではカフェの構想などに関すること、ツイッターではメンバーが行ったカフェなどの情報、フェイスブックでは店で知り合った人たちとの交流と、各ネットツールを使いコミュニケーションを図っている。

 そうした中、今年1月にハルさんが不動産店に「カフェを開く物件を探している」と相談したところ、当時「桜の季節限定で屋台村を開く」計画が挙がっていた同所を紹介された。そこから約2カ月で準備を進め、山手通りの拡張でビルが取り壊されるまでの期間限定でオープン。4人とも就職しているため、仕事が休みの週末限定で開く。2階フロアを使う同店は、机やテーブルなど同ビルの倉庫にあったものを使用。クロスを敷いたほか、蛍光灯は使わず、購入してきたオレンジ色の照明にするなどして「会議室っぽさ」を抑えた。席数は14席。

 同店では、ツイッター上で知り合った自家焙煎(ばいせん)コーヒー・手作りケーキを提供する店「Blast Monkey(ブラストモンキー)」(神奈川県逗子市)の豆を使用。メニューはドリンクのみで、「珈琲ほっと」「珈琲あいす」(各400円)と、泡盛・ウイスキーに豆をそれぞれ1・2日漬けた「珈琲泡盛」「コーヒーウイスキー」(各600円)。売り上げの10%は東日本大震災義援金に充てる。

 オープン後は20~30代の、友人やホームページなどを見てきた人などが来店。ハルさんは「コーヒーしか出せないが、『楽しかったね』と言っていただけるような雰囲気作りを全力でしている」と話す。「夢はかなえるものと考えている。(ブログなどを)継続してやるしかなかったが、こうして人と出会えて一つかたちになった。ようやくスタートラインに立てたので、またしつこいくらいに継続して、みんなでゴールに向かっていきたい」とも。

 出会って10年目となる来年9月、自分たちのカフェオープンを目指す4人。同店の営業終了後も出店先を探すなど「次につなげるアクションを続けていく」という。ハルさんは「(将来的には)鎌倉で古民家カフェを開きたい」と笑顔を見せる。

 営業日と営業時間は、土曜=11時~24時、日曜=11時~22時(不定期で平日に営業する日もあり)。4月末まで(工事の状況により早まる可能性あり)。

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