買う

西武渋谷店、「インポート」特化子ども売り場新設-大規模改装の一環で

子ども売り場は有名国内ブランドを「あえて排し」インポート中心に構成(写真=西武渋谷店の外観)

子ども売り場は有名国内ブランドを「あえて排し」インポート中心に構成(写真=西武渋谷店の外観)

  • 0

  •  

 西武渋谷店(渋谷区宇田川町、TEL 03-3462-0111)は3月3日、今年1月の地下1階食品フロアに続く大規模リニューアル第2弾として子ども服売り場を一新、手作り雑貨向けフロアを新設するなど「脱・百貨店」に向けMDを強化する。

[広告]

 「高感度な大人の女性」をターゲットに、流行から「心地よさ」への需要の変化など「成熟」に向かう市場に対応。「画一的な百貨店運営手法から脱出する」として、昨年9月に大規模改装を終えた池袋本店同様、「暮らし」に焦点を当てた「上質」なMDを導入。渋谷独自の試みとして「Art meets Life」をテーマに「感性を刺激する」商品編集にも取り組む。

 リニューアル第2弾の「目玉」は、ファッションにこだわりを持つ「セレクトショップ世代」をターゲットに商品の9割以上をインポートで構成する新子どもフロア(A館6階)。売り場面積は425平方メートル。ナチュラル感、シンプルさなどが人気の北欧ブランドを豊富に投入し、ロックをベースにスリムなボトムや大人っぽいカラーリングなどが特徴の「フィンガーインザノーズ」など、子ども服・雑貨約70ブランドを取りそろえる。

 ベビーギフト売り場もMDを刷新。富裕層の祖父母からも人気の高い高級インポートや欧州のベビーブティックのみで扱う「希少性の高い」ベビーウエア、玩具・雑貨などを強化し、フランスの高級ベビー服「オヴァル」はウエアのほか玩具も扱い、日本初のフルライン展開となる。このほか、キッズキャラクター売り場では、「アルマーニジュニア」「マルニ」「ポロ・ラルフローレン」など人気インポートブランドを展開。

 A館7階に新設するのは、手作り雑貨向け商品を展開する「100 IDEES(サンイデー)shibuya」。昨春、池袋本店にオープンした新フロアの第2弾で、「shibuya流」「ハイセンス」な手作り雑貨を提案。広さ512平方メートルの売り場には自主編集売り場に加え8ショップを導入する。

 ショップは、豊富なビーズやボタン、リボンなどを扱うパリ発「ラ・ドログリー」や、北欧を中心に400以上の生地やインテリア雑貨を扱い、カーテンやクッションなどのセミオーダーも受け付ける「ルネ・デュー」、プリザーブドフラワーの「クロードカンコー」、アロマセラピストの資格を持つスタッフが常駐する「コンサルティング型」アロマショップ「アロマティーク」など。売り場では常設店に加え、各国の手作り商品などを販売するウイークリーショップも展開する予定。

 リニューアルではオリジナル商品も強化。A館5階では、キャリア女性向けのPB既成スーツをそろえるスーツ売り場の展開を始める。トレンドやデザイン性に加え「営業・出張」「プレゼン・レセプション」の2つのシーンを想定、カジュアルが主流だった既存の百貨店MDに対し「質の高い」女性向けスーツの需要に対応する。

 リニューアルオープンを機に全館アートプロジェクトも始動。約40年にわたり商業アートシーンで活躍するイラストレーター山口はるみさんとコラボレートし、A館7階特設会場をはじめ、1階ウインドーやA館・B館連絡通路、外壁懸垂幕、ショッピングバッグなど各所に山口さんのビジュアルを掲出する。4月11日まで(7階特設会場の展示は3月14日まで)。

 営業時間は10時~20時(木曜・金曜・土曜は21時まで)。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース