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渋谷で明治のミニチュア職人「小林礫斎」展-初公開作品など800点

象牙をくりぬいて作った「象牙箪笥」(8.5×5.4×8.4ミリ)。引き出しがすべて引き出せるほか、中にはヒョウタンやこま、サイコロなどが収められている。

象牙をくりぬいて作った「象牙箪笥」(8.5×5.4×8.4ミリ)。引き出しがすべて引き出せるほか、中にはヒョウタンやこま、サイコロなどが収められている。

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 たばこと塩の博物館(渋谷区神南1、TEL 03-3476-2041)で11月20日から、企画展「小林礫斎(れきさい)手のひらの中の美~技を極めた繊維巧美術~」が開催される。

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 1884(明治17)年東京生まれの小林礫斎(本名=夏太郎)。指物や牙彫り(げぼり)職人の家系で、「礫斎」の名は江戸時代から代々世襲されてきたもの。39歳で4代目「礫斎」を襲名した礫斎は、小学校卒業時から三代目の父の元で象牙彫りを学び、後に指物技術も取得した。喫煙関係の商品を制作していたが、時代の変化からミニチュア制作に没頭するようになったという。1959(昭和34)年没。

 礫斎の作品を800点以上収蔵する同館では、1990年に礫斎の作品を中心としたミニチュア展を開催して以来、作品収集などを行っている。同展では、所蔵作品の中から「極めて小さな作品」コレクションを中心に、遺族が所蔵する作品や初公開となる江戸玩具コレクションなどを展示する。

 4.55×7.13×0.89センチサイズのアルバムに紅葉などの葉を貼った「押し花アルバム」や、小さなヒョウタンに足付きの台を付けウズラに模した「鶉瓢箪」(3.02×2.26×2.4センチ)など約200点の初公開作品をはじめ、米粒に都々逸の文句を書いた「米細字」と鳥追の絵を描いた「米絵(鳥追)」(各6.6×3.5ミリ)、クワ材を箱状に削りすずり箱としたもので、表にはきねを担ぐウサギを描いた「桑兎木地蒔絵硯箱」(41.3×29.1×8.1ミリ)など合わせて約800点。

 同館主席学芸員で小林礫斎関連の展示担当・岩崎均史さんは「小林礫斎はまだまだ認知度の低い作家だが、(作品の)小ささ・精巧さに驚くはず。見ていただければその良さを感じていただけるのでは」と話す。

 期間中は講演会などのイベントも開催予定。開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。月曜休館(1月10日は開館、翌11日休館)。入場料は、大人=100円、小・中・高校生=50円ほか。

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