恵比寿に現代美術のコマーシャルギャラリー-若手ギャラリストが開く

恵比寿に現代美術ギャラリー「AI KOWADA GALLERY」がオープン。写真中央=ギャラリストの小和田愛さん

恵比寿に現代美術ギャラリー「AI KOWADA GALLERY」がオープン。写真中央=ギャラリストの小和田愛さん

  • 0

  •  

 恵比寿西の五差路付近に1月23日、女性若手ギャラリスト小和田愛さんが手がける現代美術のコマーシャルギャラリー「AI KOWADA GALLERY(アイ コワダ ギャラリー)」(渋谷区恵比寿西2)がオープンした。

トイレ空間も作品としてペイント

[広告]

 1975(昭和50)年東京都生まれの小和田さんは、イタリア留学時代の2000年にプラート・ペッチ美術館で開催された荒木経惟展で、展覧会準備のアシスタントを務めたことをきっかけに現代アートの世界に足を踏み入れた。帰国後、マーケティング職に就きながら週末などにギャラリースタッフを務め、2007年にはディレクター職に。ディレクター単位のアートフェア「ULTRA」へ出展するなど意欲的に活動し、昨年の独立を機に同ギャラリー開設に踏み切った。

 以前は住居仕様だったという渋谷百貨ビルの4階を、フスマや畳を排したスケルトン状態に戻し、壁面に平らな壁を立てて約30平方メートルのホワイトキューブへと改装。「工事は作家さんたちと一緒に手がけた」と小和田さん。

 所属アーティストは2008年に東京藝術大学先端芸術表現専攻を修了したAKI INOMATAさんや、昨年ホルベインスカラシップ奨学生に選ばれた廣沢美波さんなどの20代若手がメーン。「発表の機会の少ない作家を中心に、技術よりも『表現の強さ』を感じさせる作家を集めた。彼らの成長を見守りながら、とともに育っていきたい」。

 現在はこけら落としとして、廣沢美波さんの個展「おもひでころころ」を開催している。会場にはカラフルでポップな油絵に加え、色とりどりの小さなぬいぐるみを散りばめた立体作品も紹介する。「廣沢さんは所属アーティストの象徴のような存在。独創性が強い一方で、型にはまっておらずに作風の変化のスピードも早い。技術面での伸びシロも大きいので、『変化』も併せて楽しんでもらえれば」。2月23日まで。

 今後は年10回程度のペースで展示の入れ替えを行い、約1年半ごとに所属作家の新作展を開催していく予定。

 営業時間は12時~19時。日曜・月曜・火曜・祝日定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース