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Bリーグ「アルバルク東京」ホーム戦 初の平日開催もチケットほぼ完売

レイアップシュートを決めるディアンテ・ギャレット選手(写真左)

レイアップシュートを決めるディアンテ・ギャレット選手(写真左)

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 国立代々木第二体育館(渋谷区神南1)で11月6日・7日、男子バスケ「Bリーグ」の「アルバルク東京(A東京)」と「秋田ノーザンハピネッツ(秋田)」の試合が行われた。

ジャンプシュートを放つ竹内譲次選手

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 同体育館をホームアリーナとするA東京。6日はスタンド車いす席を除き完売となり3120人が来場。初の平日開催となった7日も指定席が完売し、2690人が観戦に訪れた。

 初日は、A東京トロイ・ギレンウォーター選手が先制得点を決めるなど序盤から流れをつかみ、第1クオーター(Q)は24対6と10点以上の点差を付けた。第2Qは菊地祥平選手が3ポイント(P)シュートを3本決める活躍を見せ、45対18で前半が終了。第3クオーターも着実に得点を重ね62対32と大幅なリードを保った。最終Qは開始1分35秒ほどでアンドリュー・ネイミック選手がダンクシュートを決めたほか、正中岳城(しょうなか・たけき)選手が連続3Pを決めるなど会場を沸かし、86対55で白星を飾った。

 2日目はティップオフ後、秋田にボールをキープされると白濱僚祐選手の3Pで先制を許す。A東京はザック・バランスキー選手のセカンドチャンス(オフェンス・リバウンドを取った後のシュート)やディアンテ・ギャレット選手のアシストパスで決めた竹内譲次選手のジャンプシュートなどで得点を重ねるも、残り1分強で逆転を許し14対17で第1クオーター(Q)は終了。第2Qも秋田の勢いを止めることができず、21対38と得点差を開かれ前半を折り返す。

 第3Qは点の取り合いとなる。ギャレット選手3本、田中大貴選手・伊藤大司選手それぞれ1本の計5本の3Pなどで23得点を挙げ44対58で最終Qを迎えた。開始直後からギャレット選手や田中選手のジャンプシュートで重ね、ディフェンスでプレッシャーをかけるもシュートの応酬となり点差は縮まらず、64対78で試合終了となった。

 A東京は、10月30日にアウェー千葉ジェッツ戦で両チーム合わせて選手11人が退場処分を受けた後のホーム戦となった。A東京・伊藤拓摩ヘッドコーチ(HC)は「ルールブック上はNGだが、モラル的には悪いことはしていないと思っている。チームの結束は強くなった」と振り返った。

 秋田戦1日目は「第1Qで得点を6点に抑え、理想のスタートを切ることができた。一試合を通してやりたいディフェンスをすることができた」と評価。2日目は「すごくタフな試合になるとは思っていたが、秋田が40分間良いプレーをし続けた。後半に関しては我々も良いプレーをしていたが、それ以上に秋田が良いプレーをしていた。ここから学ぶこともあるので、焦ることなく1試合ごとに成長していきたい」と意欲を見せた。

 伊藤HCが「一番成長している選手」と評したバランスキー選手は、6日に・ギレンウォーター選手がかかとを痛めたこともあり、初めてスーターティングメンバーに選ばれた。「途中から出るのとスタートから出るのとでは違う雰囲気もあるが、いつも通りプレーしようと思った」と振り返り、「去年よりプレータイムも長くもらって、自由にやらせてもらっている部分もあるが、2日間とも良い活躍ができる安定さがない。安定したプレーをすることが今年の目標」と気持ちを引き締めた。

 2日目終了後、「今日の1勝は非常に大きい」と話した秋田の長谷川誠HC。「ゾーンを要所で使うなどディフェンスを修正した部分が良くできていた」と評価。初めて2-1-1のゾーンを使ったことは「前から使おうと思っていたが(A東京も)誤算だったのでは」とも。

 今回A東京はチームの新マスコット「ルーク」をお披露目したほか、Bリーグ開幕戦で授与されたトロフィーなども展示。ハーフタイムには元オリンピック代表選手のトランポリンプレーヤー中田大輔さんがトランポリンパフォーマンスを行うなどして会場を盛り上げた。

 A東京は1948(昭和)年にトヨタ自動車の実業団として創部。チーム名は「電撃」を意味するアラビア語が語源で、「スピーディーでアグレッシブな電撃的プレーで観客を魅了する」という思いと、「AL=The、V=勝利(Victory)、ARK=箱舟」を掛け合わせた「勝利を運ぶ箱舟」という意味も持ち合わせている。メインチームカラーは赤。

 A東京は現在B1東地区2位につけている。同チームの次回ホーム戦は12月10日・11日の京都ハンナリーズ戦。両日ともすでに売り切れの席も出ている。

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