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代官山に5年限定複合施設「テノハ」-レストラン、シェアオフィスなど

エントランス付近

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 代官山・八幡通り沿いの商業施設「代官山Loveria(ラヴェリア)」、代官山東急アパートメント(渋谷区代官山町)跡に11月28日、複合施設「TENOHA DAIKANYAMA(テノハ代官山)」がオープンした。運営は東急不動産。

70席を用意するシェアオフィス

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 3月末に閉館した両館を2019年度までの暫定利用として開く同施設。東急不動産ホールディングスは、中長期経営計画で東京五輪・パラリンピックが開催される2020年に向けて広域渋谷圏の断続的な開発を行うことを発表している。同施設は新しいビジネススタイルとライフスタイルの「創造・提案」を行う場所として、グループ事業の実験的な取り組みを行う情報発信拠点にも位置付ける。

 敷地面積は3877.97平方メートル。延べ床面積は7496.47 平方メートル。ラヴェリア跡の建物は1~2階で、「コの字」型の建物はそのままに外観は緑を増やし、内観は改装した。施設内はフリーWi-Fi完備。

 商業ゾーンには3テナントが出店。ウェブショップなどを運営するエンファクトリー(同)と共同経営するライフスタイルショップ「TENOHA & STYLE STORE」(TEL 03-5786-0741、290.78平方メートル)は、インテリアや雑貨、食品、アパレル、グリーンなど約1200品を国内外からセレクト。イタリア食材専門輸入商社の佐勇(港区)に運営を委託するイタリアンレストラン「TENOHA & STYLE RESTAURANT」(TEL 03-5784-1640、455.5平方メートル、140席)は、個室やバーカウンター、テラスなどさまざまな席を設け、奥にはキッチンスタジオも併設。メニューは、ランチプレート(1,620円~)やコースディナー(6品、5,400円)など。1855年に伊ローマで創業したイタリアンバール「Bondolfiboncaffe(ボンドルフィカフェ)」(TEL 03-5784-1640、90.6平方メートル、20席)は日本初出店となる。

 「LAB」と称するビジネスゾーンは、東急不動産が手掛けるシェアオフィス「STUDIO」(1階、約240平方メートル)とサービスオフィス(2階、約130平方メートル)、アネックス2階部分の1日から貸し出すイベントスペース(約240平方メートル、収容人数約100人)などで構成。

 スタジオには70席を用意し、ホワイトボードの壁面を備える会議室(定員8人、予約制、会員利用料は1時間2,180円)、ライブラリーを備え、3Dプリンターを設置する。利用料は、会員=月額1万6,200円、ドロップイン=1時間1,080円ほか。サービスオフィスは、オープン席などの「DESK」(44席、月額3万2,400円~)、個室「ROOM」(11室、1人~8人向け、月額10万8,000円~)など。個室の4室は共用通路に面しているため、店舗併用オフィスとして利用できる。LAB利用者は隣接するボンドルフィボンカフェのコーヒーを100円~利用できる。

 STOREで購入した商品を使った料理を紹介するイベントをキッチンスタジオで開いたり、LABで作った商品をストアで販売したり、レストランの料理に使う食材の一部をストアで販売したり、エンファクトリーが構築した専用ECサイト「スタイルストア」(12月オープン予定)を活用した商品の販売など、各店舗が連動した取り組みも特徴の一つ。

 「代官山東急アパートメント」は全43戸のうち14室(41.49平方メートル~80.90平方メートル)は賃貸借契約による「OFFICE」。内装を自由にDIYでき、2019年10月末までの入居者は原状回復の必要がない。

 そのほかの居室はグループ企業の出店計画などがあるが、7階には2015年3月(予定)に、女性専用スポーツスタジオ「ラフィール代官山(仮称)」の出店が決まっている。経営は会員制総合フィットネスクラブを手掛けるスポーツオアシス(品川区)。居室を生かしたNYスタイルにリノベーションし、ヨガやワークアウトなどのプログラムを提供予定。

 営業時間は、レストラン=11時~23時、ストア=11時~20時、ボンドルフィボンカフェ=10時~23時、ラボ=10時~20時、シェアオフィス=24時間。閉館後の計画は建て替えなど複数案を検証する予定。

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