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渋谷で「アジア・アーティスト・アライアンス」展-アジアの問題をアートで発信

台湾の映像作家チャン・ジエレンさんのビデオ作品「The Route」©Tokyo Wonder Site

台湾の映像作家チャン・ジエレンさんのビデオ作品「The Route」©Tokyo Wonder Site

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 トーキョーワンダーサイト(以下TWS)渋谷(渋谷区神南1、TEL 03-3463-0603、)で現在、アジアの気鋭アーティストのグループ展「アジア・アナーキー・アライアンス」が開催されている。

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 台湾の国家文化芸術基金会が主催する、台湾の若手キュレーターの育成を目的とした「インターナショナル・レジデント・リサーチ・アンド・エキシビション・エクスチェンジ・プログラム」の公募審査で選ばれた同企画。企画者のアーティスト・関渡(かんじゅ)美術館チーフキュレーター・批評家ウー・ダークンさんと、トーキョーワンダーサイトの共同キュレーションの下、アジアが「直面しているさまざまな問題を」アジア圏のアーティストたちのアート作品を通じて発信する。

 同館では3組のアーティストの作品を展示。台湾の映像作家チャン・ジエレンさん=港湾労働者のストを破って臨時雇用職員を使い荷物を積載した船からの荷降ろしを拒否した、世界規模の労働者運動に基づいたビデオ作品「The Route」。中国のスン・ユァンさんとポン・ユゥさん=国境の問題に取り組んだ作品で、2丁の銃を通じ合法性の限界を探り「収集と欲望の関係」を精査した「開けゴマ」。台湾のユェン・グァンミンさん=台湾の原子力発電所などを撮影したビデオ作品「エネルギーの風景」。

 併せて、日本=小沢剛さん、中国=チェン・シャオションさん、韓国=ギムホンソックさんの3人組アートユニット「西京人」、「建てない」建築家・坂口恭平さんを招き、同展に先駆けて実施した「東京湾ボート会議」の映像を上映している。

 同展はTWS本郷(文京区)も会場として7人のアーティストの作品を紹介。5月には関渡美術館で坂口さんや現代美術家・会田誠さんら日本のアーティストなどの作品も加えた同展開催を控えている。

 開館時間は11時~19時(入場は閉館30分前まで)。月曜休館(祝日の場合は翌火曜)。入場無料。4月20日まで。

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