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写美で「幻のモダニスト 写真家堀野正雄の世界」-75年ぶりの個展

「風」(1936年)

「風」(1936年)

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 東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス内、TEL 03-3280-0099)3階展示室で現在、写真家・堀野正雄の展覧会「幻のモダニスト 写真家堀野正雄の世界」が開催されている。

200点以上の写真・資料を展示する場内

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 1930年代を中心に舞台やポートレート、ファッション、広告、海外取材など幅広いジャンルで活動した堀野(1907-1998)は「振興写真の旗手」としても知られる。1934(昭和9)年以降は報道写真家として、1938(昭和13)年には朝鮮総督府鉄道局の依頼で朝鮮全土の撮影を行ったほか、1940(昭和15)年には上海の陸上報道部の嘱託として中国大陸に渡った。

 1937(昭和12)年以来75年ぶりの個展となる同展。戦争で焼失した写真も多い中、遺族の協力で、1920年代の「築地小劇場」を中心とした舞台写真やポートレート、舞踏家の写真、1931(昭和6)年から発表した写真と文字を組み合わせた当時の写真の表現方法「グラフ・モンタージュ」作品、報道写真など、関係資料などを含め200点以上を展示。約100枚は初公開となるオリジナル・プリントとなる。同展で堀野の仕事の全体像を明らかにすることにより、1930年代を中心とする写真史に「新たなビジョンを構築」するという。

 今月21日(18時~20時)には、シンポジウム「堀野正雄の現代的意識」を開く。定員190人。当日10時から同館1階受付で整理券を配布。27日(16時~)は担当学芸員によるフロアレクチャーも予定する。

 開館時間は10時~18時(木曜・金曜は20時まで、入館は閉館の30分前まで)。月曜休館(月曜が祝日の場合は翌火曜)。入場料は、一般=700円、学生=600円、中高生・65歳以上=500円ほか。5月6日まで。

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