渋谷・シスコ坂に中古アナログレコード店「フェイスレコード」-同業店跡に移転

30年以上営業を続けていたレコード店「イエローポップ」跡に出店

30年以上営業を続けていたレコード店「イエローポップ」跡に出店

  • 0

  •  

 渋谷・宇田川町の通称「シスコ坂」に9月22日、中古アナログレコード店「FACE RECORDS(フェイスレコード)」(渋谷区宇田川町、TEL 03-3462-5696)が移転オープンした。経営はフェイス トゥ フェイス(同)。

SOULやJAZZをメーンに中古LP盤とEP盤合わせて5000枚ほど扱う

[広告]

 1994年、横浜でメールオーダーの店として開業したフェイスレコード。1996年に宇田川町に実店舗をオープンした。今回、同所で30年以上営業を続けていたレコード店「イエローポップ」が7月末に閉店することになり、「『シスコ坂』からレコード店を無くさないでほしい」という関係者の要望などがあったことから、同所への移転を決めた。店舗面積は約40平方メートル。木で作った什器を使うほか、徐々に「音楽の好きな人が和める空間」にしていくという。

 ヨーロッパやアメリカで買い付けたレコードと、日本国内で集めたレコードを中心にセレクトしている同店。米シンガーMARLENA SHAWさんの「SPICE OF LIFE」(1977年、8,190円)などSOULやJAZZをメーンに中古LP盤とEP盤合わせて5000枚ほどを扱う。価格は100円~5万円程度。

 2007年に閉店した「シスコレコード」が出店していたことから呼ばれている「シスコ坂」。同所を含め渋谷からレコード店が減少していることについて、同社社長の武井進一さんは「寂しいの一言に尽きるが、時代の流れなので止めようがない。世界中でその傾向が強いが、一部の国ではアナログレコードの販売が少々上向きになったというような話も聞くので、この流れをぜひ日本にも持ち込みたい」と話す。「ダウンロードにはない『ジャケット』があるので、その芸術性や美しさをもっとアピールして、『売り』にしていきたい」とも。

 移転後は旧店より来店客の年齢層が少し下がり、20~40代を中心に来店がある。旧店では来店客の10割が男性だったが、現店舗の男女比は9対1程度で、一見客も「かなり増えた」という。武井さんは「世界中の埋もれた音楽を掘り出したり、1950~1980年代の古い良い音楽を紹介していきたい。レコードを聴くための機械や各種レコード針も販売しているので、少しでも音楽やアナログレコードなどに興味のある方は、ぜひ来店いただければ」と話す。

 営業時間は13時~20時。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース