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渋谷で黒坂圭太監督映画「緑子」-製作10年、色鉛筆画3万枚以上

夢の食物「MIDORI-KO」の争奪戦を描いたアニメーション映画「緑子/MIDORI-KO」より

夢の食物「MIDORI-KO」の争奪戦を描いたアニメーション映画「緑子/MIDORI-KO」より

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 渋谷・宇田川町のシアター「アップリンクX」(渋谷区宇田川町、TEL 03-6825-5502)で9月24日、黒坂圭太監督のアニメーション映画「緑子/MIDORI-KO」の公開が始まった。

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 1956(昭和31)年東京都生まれの黒坂さん。1984(昭和59)年から自主製作映画を撮り始め、膨大な壁の写真を音符に見立て「作曲するように」構成した抽象アニメーション「変形作曲第2番」(1984年)で監督デビュー。同作は「ぴあフィルムフェスティバル」に入選した。代表作は、「みみず物語」(1989年)、「個人都市」(1990年)、「パパが飛んだ朝」(1997年)など。武蔵野美術大学映像学科教授を務めるほか、即興アニメやペインティングなどのライブ公演、ロック・バンドDir en grayのPV演出を手掛けるなど幅広く活動している。

 10年の歳月を掛け、色鉛筆による3万枚以上の動画を描き、監督から脚本、絵コンテ、撮影、編集まで黒坂さんが手掛けた同作。再開発が進む商店街の廃虚内「秘密研究所」で5人の科学者たちが来るべき食糧危機に備えて、野菜と肉を兼ねた「夢の食物」の開発に取り組んでいた。ある晩、研究所に1万年に一度だけ地上を照らす「マンテーニャの星」の力によって夢の食べ物「MIDORI-KO」が誕生するも、食われることを拒否した「MIDORI-KO」は研究所を脱走してしまった。「MIDORI-KO」をめぐって科学者たちと、「MIDORI-KO」を飼育する大学農学部研究生のミドリ、食おうと狙うアパートの住民たちによる争奪戦が繰り広げられる。

 同所では10月7日まで、「変形作品第2番」「海の唄」、1「変形作品第3番」などの作品を特別上映するほか、「個人都市」「みみず物語」などの短編アニメーション映画のビデオ上映、黒坂さんとゲストによるトークイベントなども予定する。上映スケジュールなどは公式ホームページで確認できる。

 鑑賞料は、一般=1,400円、学生・シニア・リピーター=1,000円。

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