原宿で「お札折り紙」展-「CA風」エリザベス女王「「三億円犯人風」樋口一葉など一堂に

国内外から新旧の紙幣を集める長谷川洋介さん。ポイントは「紙に対する顔面の面積の比率」

国内外から新旧の紙幣を集める長谷川洋介さん。ポイントは「紙に対する顔面の面積の比率」

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 野口英世から、エリザベス女王、サダム・フセイン元大統領など、世界の「紙幣」を使った「お札折り紙」を一堂に展示する企画展「Folding the world」が現在、原宿・竹下口近くの「カフェ な」(渋谷区神宮前1、TEL 03-5474-5457)で開催されている。

5千円札を「三億円犯人」像に

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 歴史上の人物などが印刷された現・旧紙幣を折り、ターバンや野球帽などをかぶったユニークな顔に仕上げるお札折り紙は、インディーズバンド「アパッチ」メンバーのピロさんが千円札を使いターバンを巻いたような野口英世像を作り上げた作品「ターバン野口」を筆頭にネットなどで話題を集めた。

 今回、同展を開く長谷川洋介さんは、同作を「まねして折った」ことをきっかけに同様の手法を使い次々とオリジナル作品を生み出し、ネット上で公開していたものを「原作者」のピロさんが発見。2007年には共著で「お札DEおりがみ 公式『ターバン野口』のつくりかた」(宝島社刊)を刊行した。

 「あっという間にブームがやって来て去っていった」と振り返る長谷川さん。一方で、お札折り紙には「『芸術的』な側面などもあり、もったいない」との思いもあり、昨年から新たに世界各国の新・旧紙幣を使い、大統領や革命家など歴史上の人物をさまざまなシチュエーションに置き換え作品を制作してきた。

 会場ではカナダの旧紙幣を使った「キャビンアテンダント風」エリザベス女王像や、イラン紙幣を使った「サンタ帽」姿のホメイニ師像、「海軍風」毛沢東など200点以上の作品を紹介。毛沢東の顔面が大塚範一アナウンサーや料理人の周富輝さんに見えるなどの「似ガオりがみ」シリーズも展示する。

 お札折り紙について「お金を『おもちゃ』にしていると怒られることもあるが、不況の中、人を楽しませるお金の使い方の一つとして提案していきたい」と長谷川さん。「折り紙代が高すぎる」と苦労話も。今後は「アート作品として世界デビューしたい」とも。

 展示時間は15時~24時。月曜定休。10月31日まで。

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