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渋谷の大型広告幕が財布などに変身 親子らがアップサイクル体験

ワークショップに参加する親子

ワークショップに参加する親子

 渋谷駅周辺で掲出を終えた広告幕を再利用するワークショップ「サステナ工作ラボ」が8月8日、渋谷駅東口地下広場地下2階イベントスペースで開かれた。主催は渋谷駅前エリアマネジメントと東急メディア・コミュニケーションズ。

広告幕から作ったコインケース

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 掲出を終えた広告幕を廃棄せず、新たな製品に生まれ変わらせる「アップサイクル」を体験してもらおうと開催した同イベント。SDGsや、資源循環について、住民や来街者に知ってもらうことを目的に企画した。素材に使ったのは、今年5月にハチ公前広場で掲出された「ポイ捨て対策の条例改正を啓発する」広告幕。屋外広告などに使われる防水性のあるポリエステルクロス製で、高さ約2.9メートル、幅約13.2メートルの幕を裁断して再利用した。

 参加者は、三角形に折り畳む「トライアングル・コインケース」と、コーヒーカップなどに取り付ける「カップスリーブ」のいずれかを選んで製作。テーブルに並んだ生地から好みの色や柄を選び、スタッフの説明を受けながらボタンを取り付けるなどして仕上げた。一枚の大きな広告幕から切り出しているため、場所によって色や文字、図柄の現れ方が異なるのも特徴。親子連れらは生地を見比べながら好みの部分を選び、それぞれ一点物のアイテムを作った。子どもでも参加しやすいよう、製作時間は10~20分程度とした。

 イベントを主催する渋谷駅前エリアマネジメントの大塚奈央さんは「広告シートは約半月ごとに入れ替わり、その度に大きなシートが廃棄されている。毎回捨ててしまうのはもったいないので、活用できないかと考えた」と話す。同団体は2025年度から広告幕の再利用を検討し、今年2月には渋谷区が共催するカルチャーイベント「DIG SHIBUYA」の広告幕を使ったポーチを製作した。今回は一般の来街者にも取り組みを知ってもらおうと、初めてワークショップ形式で実施した。

 大塚さんは「親子で参加するため、子どもにも大人にも使ってもらえる物を考えた。夏休みに、ごみや環境問題について考えるきっかけにもなれば」と期待する。

 杉並区から参加した小学3年生の男児はコインケースを作り、「ボタンを付けるところが一番楽しかった。大事に使う」と笑顔。母親も「本来捨てられてしまうものを活用する素敵な取り組み。完成品も残るので、夏休みの自由研究にしたい」と話した。

 広告幕の再利用には広告主やデザイナーとの権利調整も必要なため、現在は主に渋谷区が公共枠で掲出した広告幕を活用しているという。大塚さんは「まずは事例を積み重ね、将来的には幅広い広告シートをアップサイクルしたい」と話す。「理想はグッズ化して『渋谷のお土産』として販売し、その収益を再び街づくりに還元すること。渋谷から取り組みを発信し、環境問題について考えてもらうきっかけにもつなげたい」と展望する。

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