渋谷を拠点にアートギャラリーなどを展開するNANZUKA(渋谷区神宮前3)のアートギャラリー「NANZUKA」(TEL 03-6804-7301)が9月12日、渋谷アクシュ(渋谷区渋谷2)3階にオープンする。
同社が2005(平成17)年、同施設の場所にあったビル内にオープンしたギャラリー「NANZUKA UNDERGROUND」が前身。同ギャラリーを白金に移転した後、同所に「NANZUKA AGENDA」を2010(平成22)年に開設。2012(平成24)年に「NANZUKA」に名称変更し、営業していた。2020年に渋谷アクシュの開発に向けて営業を終えた。
NANZUKA UNDERGROUNDの「精神を受け継ぐ」同所は、「Social Friendship」をコンセプトに、多くの人に「開かれたギャラリー」を目指す。同施設内に出店する「NANZUKA TAKEN」や、パブリックアート「NANZUKA PUBLIC」とも連動していくという。
こけら落としとして同日から、旧NANZUKA最後の展覧会と同じく、故・田名網敬一さんの個展を開催する。「DO NOT BOMB」と題する同展は、田名網さんが生涯にわたり描き続けた「戦争の記憶」を軸に、1960年代の初期作品~2024年に「逝去する直前まで」制作していた未発表作品を紹介する。
2024年に国立新美術館で開催された回顧展の準備期間中に制作された「DO NOT BOMB」を中心に展示。同作は、田名網さん自身の戦争体験を象徴するモチーフの金魚を爆弾として描き、「DO NOT BOMB」の文字を添えた。爆発して飛び散る破片は、バラの花弁として描いている。
1960~1970年代に制作されたシルクスクリーンやコラージュ、ペインティング、アニメーション作品のほか、17世紀の解剖学者フレデリック・ライシュの人体標本コレクションのカタログ図「Thesaurus Anatomicus」に着想を得て描いた1987(昭和62)年の絵画「臓器の劇場」なども展示。生命の営みを象徴的に表現した木彫の箱庭作品シリーズ、コロナ禍以降に取り組んだ「ピカソの悦楽」シリーズ(2020~2024)、近年の立体・映像作品なども並ぶ。10月17日まで。
営業時間は11時~19時。日曜定休。