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「渋谷スカイ」で美術家・中崎透さん企画展 渋谷に関わる3人に焦点

インタビュイー3人の言葉から中崎さんが制作した看板作品などが並ぶ

インタビュイー3人の言葉から中崎さんが制作した看板作品などが並ぶ

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 美術家・中崎透さんによる企画展「Ding-dong, ding-dong ~Bells ringing at the bottom of the valley~」が1月23日、展望施設「SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)」46階の屋内展望回廊「SKY GALLERY」で始まった(崎は大が立)。

渋谷ヒカリエの建築意匠図など渋谷に関係する物も並ぶ

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 渋谷の文化醸成に「貢献していくこと」を目的に、写真家・石川直樹さんの写真展示など、アーティストとコラボレーションした「本格的な」展覧会を2020年から年に2回開催している同所。今回で7回目の展覧会となる。

 中崎さんは1976(昭和51)年茨城生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科博士後期課程満期単位取得退学。「『言葉』と『イメージ』の『ズレ』」をテーマに、看板をモチーフとした作品をはじめ、パフォーマンス、映像、インスタレーションなど、形式を特定せずに作品を制作している。

 ここ数年、その土地・地域、建物にゆかりのある人たちを取材したインタビューを基に、話された言葉と共に空間を作るインスタレーション作品のシリーズを国内各地で展開している。今回、オリジナルベルボトム専門店「DEE☆DEE」(宇田川町)店主の津田幸英さん、モデルの筒井香菜さん、一般社団法人渋谷再開発協会の横山和理さんという渋谷に関わる3人をインタビュー。中崎さんの新作を中心に、3人の言葉やゆかりのある物などを展示する。

 津田さんが古着店「原宿シカゴ」で古着を「覚えた」というエピソードに合わせて中崎さんが制作した「CICAGO」という文字の看板作品、テクノに出合い「クラブ通いを始めた」筒井さんのエピソードと共に、筒井さんが「お気に入り」として挙げた楽曲のジャケットを中崎さんが描いた作品、横山さんのエピソードから中崎さんが制作した「パルコ」「109」の文字が入った看板、渋谷マークシティ開業時のポスターをモチーフに中崎さんが描いた作品などが並ぶ。

 現在の渋谷ヒカリエの位置にあった「天文博物館五島プラネタリウム」関連の広告物、渋谷ヒカリエの建築意匠図、渋谷マークシティ関連の模型など、渋谷に関連した物や、津田さん、筒井さん、横山さん個人に関連する物なども並ぶ。

 今月27日(20時~)には、中崎さんと同展のグラフィックデザインを手がけたグラフィックデザイナー中嶋りかこさんによるトークショーを開催。渋谷スカイのブランディングディレクター有國恵介さんをモデレーターに、展覧会の制作背景などについてトーク。終了後には3人と一緒に展覧会を鑑賞できるギャラリートークも予定する。事前申込制で、参加料は2,800円。

 開催時間は10時~22時30分。渋谷スカイの入場券(ウェブチケット=大人1,800円、当日窓口チケット=同2,000円ほか)で鑑賞できる。

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