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渋谷の展望施設「渋谷スカイ」でアートチーム「目[me]」企画展

(左から)目[é]の南川憲二さんと荒神明香さん

(左から)目[é]の南川憲二さんと荒神明香さん

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 渋谷スクランブルスクエア(渋谷区渋谷2)の展望施設「渋谷スカイ」46階の屋内展望回路「SKY GALLERY」で1月13日、現代アートチーム「目[me]」の企画展が始まった。

樹脂と絵の具で「意図していない」柄を作る作品「アクリルガス」

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 渋谷の文化醸成に「貢献していくこと」を目的に、写真家・石川直樹さんの写真展示など、アーティストとコラボレーションした「本格的な」展覧会を2020年から年に2回開催している同所。今回で5回目となる。

 「目[me]」は、アーティスト荒神明香(こうじん・はるか)さん、ディレクター南川憲二さん、インストーラー増井宏文さんを中心とする現代アートチーム。2021年、代々木公園上空などで巨大な「誰かの顔」をかたどった気球のような作品を浮かべたことで話題となった作品「まさゆめ」などで知られる。

 展示のコンセプトは「ただ、眺める」。同所に視察に訪れた際、「都市の運動、日常から離れられるような心地はあるが、油断すると場所の意味や都市の意味、あらゆる意味に吸い込まれる気がした」と言う南川さん。しかし同所は、商業的な空間でも美術館でもなく景色を眺める場所であることから、「都市の中では難しい、ぼーっとするために、それを邪魔しないように眺望に添えるような作品を考えた」と話す。一つの挑戦として「非言語」に取り組んだと言い、作品の説明となるキャプションも言葉ではなく映像作品で表現している。

 作品は、鳥の群れや渋谷駅スクランブル交差点を渡る人たちの映像をキャプションとして添える複数の時計のムービングをつり下げた作品、樹脂と絵の具を型に流し入れ、絵の具が融解しているなかで樹脂が固まることで意図したものではない柄に仕上げている「アクリルガス」という作品、メンバーたちがアイデアを考えたり「ボーっとしたりしに行く場所」の映像、本物と「目[me]」が複製したオリジナルの「石」などを展示。「気が付かない人は気が付かなくていい」と、作品に関するウェブページにリンクするQRコードを表示した紙を、ゴミかのように落とすなどしている。

 営業時間は10時~22時30分。渋谷スカイの入場券(ウェブチケット=大人1,800円、当日窓口チケット=同2,000円ほか)があれば鑑賞できる。3月24日まで。

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