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サンロッカーズ渋谷、北海道に大勝 堅守猛攻でホーム9連勝

身長差を突いたプレーなどから得点を重ねたライアン・ケリー選手(中央左)

身長差を突いたプレーなどから得点を重ねたライアン・ケリー選手(中央左)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が1月7日、レバンガ北海道(同、北海道)を92-61で下しホームでの連勝を9に伸ばした。

特に守備面で貢献した小島元基選手

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 1点差で勝利した昨日の試合の反省として、リバウンドからの得点とガードとビッグマンの連携プレーを多く許した点に対し「フィジカルにプレーする」ことを「大きなチャレンジ」(ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC))として掲げ、ターンオーバーをしないことを意識したこの日。

 試合立ち上がりから、北海道のビッグマンに対して田中大貴選手らがダブルチームを仕かけてボールを奪うなどファイトする姿を見せたほか、リバウンドから失点すると、パヴィチェヴィッチHCが全員でリバウンドを取りに行くようベンチから声をかける場面も見られた。第1クオーター(Q)はファウルがかさんだが、高確率で3ポイント(P)シュートが決まり21-16とリードを奪った。

 第2Q序盤に一点差に詰め寄られるも、田中選手がスローインのボールを奪って得点を挙げたほか、プレッシャーをかけてミスを誘う。さらにアンソニー・クレモンズ選手も粘り強い守備でファウルを誘発。その間に、ジョシュ・ホーキンソン選手は3Pとインサイドへのアタック双方で得点を重ね、「どこでアドバンテージを取れるかはコーチ陣がスカウティングして教えてくれる。今回は自分の所だった」とライアン・ケリー選手はゴール下付近の1対1から連続得点を挙げるなどした。

 44-32で迎えた後半序盤は、ケリー選手とホーキンソン選手が身長差を生かして得点を重ねる。前半は同様のプレーを得点につなげられない場面もあったが、「我慢できずにミスマッチを生かせなかった。我慢強くプレーすることを心がけた」(ケリー選手)と言う。北海道の起点となる寺園脩斗選手をアグレッシブな守備で追いかけ簡単に得点を許さなかった小島元基選手は、守備を引き付けてケリー選手の3Pをアシストし、自身もワイドオープンの3Pを決め好守で貢献。さらにアキ・チェンバース選手が3Pをブザービーターで決め75-45とリードを広げることに成功した。

 最終Qも好守が続き、ジェフ・ギブス選手、ベンドラメ礼生選手、クレモンズ選手、津屋一球選手が北海道のパスをカット。北海道がゾーンディフェンスを敷いた場面も的確に攻撃を組み立て、北海道を圧倒した。

 結果的に北海道のリバウンドからの得点を8点に抑えたが、ケリー選手は「試合前や各Qごとに『リバウンドを取ろう』と言い続けてこの結果が出た」と振り返り、パヴィチェヴィッチHCも「一番のキーとなったのはリバウンドを確実に抑えたこと」と話した。前日27得点を許した北海道・寺園選手も10得点に抑えた。SR渋谷はベンドラメ選手、小島選手、津屋一球選手を中心にマッチアップしたが、パヴィチェヴィッチHCは「元基が最も良かった。加えてビッグマンがドリブルで抜かれないようにカバーする部分も頑張ってくれた」と触れた。

 攻撃面では、3Pを29本と前日よりも多く打ちながら16本(成功率55.2%)と高確率で決まったが、パヴィチェヴィッチHCは「良いオフェンスを作って良いシュートを打ち切ることができた」とその要因を分析。

 3Pを2本決めたケリー選手は、昨季に比べると今季はフリーでも打たない場面も見られる。その理由については「スイッチ(守る選手を入れ替える守備)をしてくるチームが多いので、アドバンテージ(=身長差)を突いていく役割に変わったというのが一番。状況判断をして正しいプレーを選んでいる結果」と話した。ただ、「日本人のガード陣はフィジカルに頑張ってくるので、強くアタックすると逆にオフェンスファウルを取られてしまうこともある。自分がどういう風に攻めるかは、学んで守備を見ながら攻めていくのが大事かな」と続けた。役割が変わった中でも、「自分のIQやシュート・パスのスキルをうまくシステムに落とし込めて、気持ちよくプレーできている。でも、チームとしてもっと成長しないといけない。時が来ればもっと良いプレーが増えてくる」と話した。

 Bリーグはオールスターゲームを控えているため次節は今月17日となる。

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