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アルバルク東京、富山に勝ち6連勝 「安定してきている」守備に手応え

体を張った守備を見せたほか16得点を挙げるなどしたセバスチャン・サイズ選手(中央右)

体を張った守備を見せたほか16得点を挙げるなどしたセバスチャン・サイズ選手(中央右)

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 アルバルク東京(以下、A東京)が12月17日、国立代々木競技場第一体育館(渋谷区神南1)で富山グラウジーズ(以下、富山)と対戦し74-66で勝利した。

最終クオーターの要所で3ポイントシュートを決めたザック・バランスキー選手

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 立ち上がり約4分得点を許さないなど、第1クオーター(Q)で21-7とリードを奪ったA東京。富山は身長210センチ体重138キロのジョシュア・スミス選手を起点に攻撃を組み立てるのが特徴だが、「ポジションを簡単に与えなかった」ことに加えて、周りの選手に対して「パスプレッシャーをかけることが上手く連動した」と振り返ったデイニアス・アドマイティスヘッドコーチ(HC)。攻撃面では、守備に戻るのが「あまり早くない」富山に対して、「(攻守が切り替わった)最初の4~6秒でアタックして速攻を狙うのが一つのプランだった」と積極的に走った。

 第2Qは、ゴール下を守るスミス選手に対して、セバスチャン・サイズ選手がミドルレンジのシュートを高確率で沈めるなど得点を重ねた。「(富山の)ディフェンスを見て、空いていたので行った」と、ザック・バランスキー選手がインサイドへアタックしてフリーの状態でレイアップを決め20点差を付けた。そのタイミングでタイムアウトを迎えると、バランスキー選手は仲間に笑顔で迎えられたが、「『ダンクいけよ、チャンスじゃん』といじられて、すごく反省した。『肘が…』と言い訳した」と笑う。同Q後半に出場した藤永佳昭選手は自身より30センチ身長が高い選手に対して、「シュートを消さないといけない」と間合いを詰め打たせなかったほか、「右にドリブルを突かせるよう言われていたのが徹底できた」と倒れ込みながらもミスを誘う好守を見せた。

 40-22で迎えた後半。立ち上がりで3ポイント(P)シュートを決めた安藤周人選手は、インサイドのアタックからサイズ選手のダンクをアシスト。同Q最後約7秒からの攻撃では、コートの端から自身でボールを運び、ブザービーターとなるレイアップも決めた。58-43とリードを保ったまま突入した最終Q。序盤に点差を詰められたが、ジャスティン・コブス選手が積極的に得点を狙ったほか、ボールを奪う好守から得点を挙げるなど攻守でアグレッシブさを見せた。バランスキー選手はゴール下で体を張る外国籍選手を「助けたい気持ちはあった」とリバウンドに飛び込み、要所で3Pを決めるなど流れを渡さなかった。

 6連勝となったA東京。アドマイティスHCはその要因を「ディフェンスが安定してきている」と挙げた。バランスキー選手は、今季はHCなどが変わったなか「やりたいことも分かってきていてフィットしてきている」と手応えをうかがわせつつ、「まだ良くなっていくし、安心感はない。目の前の試合に勝っていこうという気持ちが強い」と気を引き締める。

 「言われていることが徹底できた」と持ち味である守備面での貢献が光った藤永選手。今季A東京に加入し、「最初はめちゃくちゃ難しかったがやっとなじんできたかな」と言い、「オフェンスでもっと自分を出したい、コーチからも打てと言われている」とこの日も積極的にシュートも狙った。

 声を出すなど積極的にチームを盛り立てる姿も印象的で、「(A東京には)『あまり居なかったタイプ』とよく言われる」と言うが、入団前に持っていた「静か、寡黙」という印象は「変わってきている。(岡本)飛竜も明るいので、そういう所を期待したい」と話す。「特にライアン(・ロシター選手)はよく話してくれるので一緒に乗っていけたら。そういう雰囲気作りも自分ができたら」と続けた。流れが悪い時などにハドル(円陣)を組むことを「本当に大事」と強調し、「コーチも『良くなってきている』と言っているので、ザックとも話してしっかり取り組もうとしている」とも。

 両チームは18日も戦う。

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