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サンロッカーズ渋谷、1カ月ぶりのリーグ戦 宇都宮に競り負ける

第3クオーターに12得点挙げるなどした盛實海翔選手(中央)©サンロッカーズ渋谷

第3クオーターに12得点挙げるなどした盛實海翔選手(中央)©サンロッカーズ渋谷

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が3月2日、宇都宮ブレックス(同、宇都宮)と対戦した。

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 新型コロナの影響で延期した試合の代替試合となったこの日。日本代表の活動もありBリーグはバイウイークとなっていたことから、SR渋谷は2月6日以来のリーグ戦となった。約1カ月ぶりの実戦に盛實海翔(もりざね・かいと)選手は「今日に向けてチームがやるべきことを継続して来たので楽しみだった」と言う。

 試合は、「僕ららしいディフェンス」(伊佐勉ヘッドコーチ(HC))で宇都宮のミスを誘うなど好守から得点を挙げ序盤で10-0とリードを奪う好スタートを切る。19-14で迎えた第2クオーター(Q)序盤に同点に追いつかれるが、ジェームズ・マイケル・マカドゥ選手を生かした得点などで34-35と競った状態で前半を折り返す。

 第3Qにチームを引っ張ったのは盛實選手。自ら仲間のスクリーンを呼び「(ディフェンスの)ズレができた」のを見逃さず放った3ポイント(P)シュートを決めると、「チームとしては苦しいシュートだったが、1本目も入っていたので思い切りよく打った」と言う、攻撃の制限時間が無いなか3Pラインから離れた位置からのシュートも沈めた。終盤、本来ポイントガードを担うベンドラメ礼生選手と渡辺竜之佑選手がそれぞれいない時間帯には、「礼生さんと竜さんを少しでも休ませる時間だと思ったし、(2人が出ていないことで)差が出ちゃだめ。得点やアシスト、自分のやれることをやった」と、ドライブ(ドリブルでのインサイドへのアタック)を積極的に仕掛けて得点を重ねた。

 54-56で迎えた最終Q。宇都宮にリバウンドで攻撃をつながれる時間帯も守り切る好守を見せると、渡辺選手やベンドラメ選手がリングへのアタックで得点を挙げる。終盤はタイムアウトを使いながら得点を狙ったが「僕のデザインが宇都宮のディフェンスに合わなくてうまくいかなかった」(伊佐HC)と思うように得点を挙げられなかった。「ディフェンスにはまりターンオーバーになるなどしたのはもったいなかった」と振り返った盛實選手は、「あの時間帯に出ているからにはそれ(=得点)を託されていると思う。(自分の)タイミングであれば自分のシュートを迷わず打ち切ることが必要」と続けた。最後はかねて課題と挙げているディフェンスリバウンドを取りきれなかったのが失点につながり、64-68で競り負けた。

 両チーム共に久しぶりの試合となったこともあり、フリースローなどシュート確率が落ち込んだが、ベンチから出場した選手の得点が宇都宮は24得点に対しSR渋谷は11得点と伸び悩んだ。伊佐HCは「シュートは打てていたがリングに嫌われ、その差がちょっと大きかったかな」と振り返った。

 第3Qだけで12得点を挙げた盛實選手。「(前半は)タイミングが無かったので、無理に自分が(打つ)ということなくチームのバランスを見ていた。攻められる時に攻めた感じ」と言う。「(対戦)相手にシュートだけじゃない所を見せられた良いと思っているので、ディフェンスとの駆け引きの中でできることをやれれば」と試合を通してアシストも狙い、この日は5本と伸ばしたが「ゴール下まで行ったところでターンオーバーがあったのでそこは気を付けたい」と課題も挙げた。バイウイーク中はチーム練習以外にシューティングに取り組んだと言い、「すごく良い練習をしていて、練習中から彼らしいプレーが見えていた」(伊佐HC)ことから、この日スターティングメンバーに起用された。

 リーグ戦も後半戦に入り、3月・4月は月に10試合以上が組まれている。盛實選手は「タイトなスケジュールだがタフとは言わないようにチームでやっている。皆で力を合わせて乗り越えていけると思うので、プレーオフに向けて各試合全員で取り組んでいきたい」と意気込む。

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