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バスケ男子東京オリンピック代表候補にSR渋谷、A東京から4選手選出

(左から)サンロッカーズ渋谷・ベンドラメ礼生選手、アルバルク東京・安藤誓哉選手、田中大貴選手、竹内譲次選手

(左から)サンロッカーズ渋谷・ベンドラメ礼生選手、アルバルク東京・安藤誓哉選手、田中大貴選手、竹内譲次選手

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 東京オリンピックへ向けた強化合宿に参加するバスケットボール男子日本代表候補20人が5月14日に発表され、渋谷区を拠点にするサンロッカーズ渋谷、アルバルク東京に所属する選手も選出された。

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 1976年のモントリオール大会以来のオリンピック出場となる男子日本代表。14日、フリオ・ラマスヘッドコーチ(HC)がアルゼンチンからオンラインで会見に参加し候補20人の名前を読み上げた。候補選手が出場する各リーグの試合を見ていたと言い「現状のコンディション、タレント能力」に加え、ラマスHCが指揮したワールドカップなどの試合でのプレーも踏まえ「個々をどう結びつけていくのか相性など」を選考基準に挙げた。

 サンロッカーズ渋谷からはポイントガードのベンドラメ礼生選手が選出。高い身体能力を持ち、難しい体勢からもレイアップシュートを決めるほか、ボールを奪うプレーも国内トップクラス。アルバルク東京からは、ポイントガードの安藤誓哉選手、シューティングガードの田中大貴選手、パワーフォワードの竹内譲次選手の3選手が選ばれている。安藤選手は強気なインサイドへのアタックや要所でシュートを決める得点能力を持つ。田中選手は代表の中心メンバーで、バスケットボールIQの高いオールラウンダー。竹内選手は身長207センチのビッグマンでインサイドだけでなく3ポイントシュートも打てる幅広いシュートレンジを持つ。

 そのほか、元アルバルク東京の選手で現在オーストラリアのプロバスケットボールリーグNBL(ナショナル・バスケットボール・リーグ)「メルボルン・ユナイテッド」に所属する馬場雄大選手、アメリカのプロバスケットボールリーグNBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)「ワシントンウィザーズ」でプレーする八村塁選手、「トロントラプターズ」と正式契約を結び話題を集めた渡邊雄太選手ら計20人が選出されている。

 シーズンが終了した選手から今月25日~6月1日に都内でコンディションを上げるフィジカルトレーニング合宿を行う(Bリーグ「チャンピオンシップ」準決勝進出4クラブに所属する選手は参加しない)。同5日~12日には、ディフェンス・オフェンスシステムの戦術・技術面を練習する強化合宿を同じく都内で実施。

 ディフェンス面では、「アグレッシブさやボールに対するプレッシャー、ピック&ロール(スクリーンを使ったオフェンスの1種)に対する強度などを改善していく」考えで、オフェンス面では「速攻やトランジション(攻守の切り替え)の精度を高め実行スピードをもっと上げ、よりダイナミックな動きをしたい」という。

 全選手に共通で求めていることとして、「ベストなコンディションを調整してもらうこと、技術・戦術・精神全てにおいてチームのために貢献してくれること。たとえ数分でも、試合に臨むときは全力を出してチームのためにプレーしてくれること」を挙げ、「全てを見るので全力を出してもらいたい」と期待を込める。

 東京オリンピックに出場する12選手を決める合宿となるが、けがや新型コロナウイルス感染症に感染する可能性もあることから、最終メンバーの発表時期はFIBAが提示する最終登録日ごろになる予定。ラマスHCは「能力だけでなく、12人がどう結びついていくのか、どうチームとして機能するのかを基準に選ぶ」と言及した。ポジション別の構成人数は、ガード2~3人、ペリメーター(ゴール下の制限区域の外側から3ポイントラインの内側までのエリア)4~5人、インサイド5人となる見込み。

 合宿終了後は、13日~20日に「FIBAアジアカップ2021予選」のためフィリピンに渡り3試合を戦う。以降は新型コロナウイルス感染症の影響による隔離処置を取りながら、6月末から東京オリンピック直前まで国内で強化試合を数試合予定する。

 東京オリンピックのバスケットボール試合日程は7月23日~8月8日。男子日本代表 (FIBAランキング41位)は、1次リーグで強豪のスペイン(同2位) 、アルゼンチン(同4位)などと戦う予定。

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