買う

メルカリ、SHIBUYA109で「福袋」出品体験企画 購入品、その場で撮影・梱包も

(左から)SHIBUYA109総支配人の澤邊亮さんとメルカリのマーケティングマネジャー原田和英さん

(左から)SHIBUYA109総支配人の澤邊亮さんとメルカリのマーケティングマネジャー原田和英さん

  • 7

  •  

 フリマアプリ「メルカリ」を運営するメルカリ(港区)は1月2日から、SHIBUYA109(109、渋谷区道玄坂2)で、来店客が購入した「福袋」を出品用にその場で撮影したり梱包したりできるなどの取り組みを行う。

梱包材が入る「売れる福袋」

[広告]

 ECが台頭し、福袋もECで購入する人も増えている昨今。同館でもECで事前予約を受け付けるなどしているが、例年初売りには朝早くから多くの人が行列することで知られ、店頭では福袋の中身を交換する人たちがいるのも恒例の景色となっている。10~20代の利用が46%と若年層の利用が多いメルカリでも、1月の「福袋」というワードを含む商品の出品数が2016(平成28)年に比べて、今年は約2倍になっているという。

 そういった背景を受け、同日~5日、同館2階にポップアップストアを出店。鏡やハンガー、メジャーなどを用意し、商品を撮影できる場を設ける。期間中、館内の対象店(69店)で、スマートフォン決済サービス「メルペイ」を利用して福袋を購入した人、またはメルペイを利用して2,000円以上購入した人を対象に、段ボールやクッション封筒、ビニール袋など梱包(こんぽう)材6種類が入った「売れる福袋」を先着1000人に配布。店頭で商品の梱包もできるようにすることで「出品体験」を提供する。

 「失敗したくない」という思から、原則、中身が分からない福袋は購入しないなど若者の福袋に対するマインドが変化していることもあり、109でも販売総数は減少傾向にあるというが、福袋は「冬の風物詩」でもあることから販売をやめるのでは無く、新しい「買い物体験」を提案することで「来ることが楽しい」館づくりを図る。

 109は、メルカリグループの「循環型社会を目指している所に共感」(109総支配人の澤邊亮さん)し、今回の取り組みを展開。転売やCtoCではなく、SDGsがうたわれている中で、若者に「身近な問題にすることで知ってもらう、問題意識が生まれるのでは」と期待を込める。

 今回の取り組みは、若年層のキャッシュレス化促進を図る取り組みの一環でもある。「メルペイ」は今年10月の時点で利用者数500万人を突破しているが、20代は21.5%(アプリヴのアンケート調査より)とキャッシュレス決済を利用したことがない人が20~70代の中で最も多く、現金思考が強い。同館でもメルペイを導入したのは10月下旬で、現金支払いが多いのが現状だという。

 同日から、同館やMAGNET by SHIBUYA109(神南1)など区内の「メルペイ」コード加盟店で、同サービスを利用して決済した人を対象に、支払額の10%相当分のポイントを還元する(期間中合計1000ポイントまで)。キャンペーンは今月24日まで。

 同館の営業時間は10時~21時。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース