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渋谷で足立正生監督特集上映-ドキュメンタリー公開に合わせ

「美が私たちの決断をいっそう強めさせたのだろう/足立正生」より

「美が私たちの決断をいっそう強めさせたのだろう/足立正生」より

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 渋谷・宇田川町のシアター「アップリンク」(渋谷区宇田川町、TEL 03-6825-5502)で12月5日、足立正生監督の特集上映が始まった。

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 今月1日から同館で上映が始まった、足立正生監督を追ったドキュメンタリー映画「美が私たちの決断をいっそう強めさせたのだろう/足立正生」(フィリップ・グランドリュー監督)に合わせて行う同特集。

 1939(昭和14)年生まれの足立さん。日本大学芸術学部映画学科在学中に自主制作した「鎖陰」で脚光を浴びる。大学中退後、今年10月に急逝した若松孝二監督の独立プロダクションに加入。性と革命を主題にした前衛的なピンク映画の脚本を手掛ける。1966(昭和41)年には「堕胎」で商業デビュー。1971(昭和45)年、若松監督とパレスチナに渡り「赤軍-PFLP・世界戦争宣言」を撮影。1974(昭和49)年には日本赤軍に合流し国際指名手配され、1997年にレバノンで逮捕抑留。3年の禁固刑の後日本へ強制送還。2006年、赤軍メンバーの岡本公三さんをモデルにした「幽閉者 テロリスト」を発表した。

 上映作品は、足立監督がメガホンをとった、日大芸術学部のバリケード内で撮影が行われたというピンク映画「性遊戯」(1968年)や高校生5人組が卒業式粉砕のため山中を根拠地に立てこもり、ゲリラ戦を展開していくピンク映画「女学生ゲリラ」(1969年)、1969(昭和44)年に製作されるも公開されることのなかった風景映画「略称・連続射殺魔(正式名称「去年の秋 四つの都市で同じ拳銃を使った四つの殺人事件があった 今年の春 十九歳の少年が逮捕された 彼は連続射殺魔とよばれた」)」など4作。

 特集上映作品の鑑賞料は1,000円。今月15日まで。

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